メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫 い 72-2)
メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫 い 72-2) / 感想・レビュー
nobby
読み友さんよりお薦めいただいた作品。一気読み、そしてモヤモヤな読後感。本格かホラーか、結末に賛否両論まさにその通りだった(笑)メドゥサを見たと重なる衝撃的な自殺、ここに20数年前のある村での哀しい出来事が起因してという展開に引き込まれた。そしてフォントを使った大掛かりな仕掛けも含め、後半は度々首をかしげてページを戻り確認の繰り返し。でもやっぱり個人的には答え合わせがあってスッキリ終わりたい。
2015/10/02
ミカママ
主人公?もしくは犯人がひっくり返されるミステリーは今日読んだ「殺戮にいたる病」に続いてだったので、少々拍子抜けでした。というか、読み終わった今でも???感がぬぐえない。かと言って、読み返そうとも思わない・・・といった作品でした。岡嶋二人の作品はいくつか読んだことあるけど、井上さんはその中の人なのかな?なんとなく、最後まで鼻をつままれて終わり、みたいな。モヤモヤモヤ・・・。
2015/02/01
セウテス
婚約者の父親が、自分をセメントで固めて自殺する。遺書は無いが残されたノートに、メドゥサをみたと書かれている。2人は真相を明らかにしようとするが、やがて自分の行動の記憶と彼女や周りの人たちの記憶に、奇妙なズレが生じ始める。本作の結末について、多くのレヴューで賛否両論が存在する。私は作品へのアプローチの仕方が、ミステリやサスペンス、ホラーなどで全く違う。よって作品への認識が間違っていると、様々な問題が生じてくる。しかし本作は敢えて作品の分類、それ自体に挑戦し曖昧にし、読者の不安感を高める事を狙った様にも思う。
2021/04/25
ちーたん
★★★★☆ジャンルとしてはホラー・ミステリー?物語はある作家の異様な自殺から幕を開ける。遺書などはなく、『メドゥサを見た』というメモだけ残し、自らをセメントで固め自殺していた。娘の婚約者である主人公は、亡くなる直前まで執筆していたであろう原稿を探すべく、生前の足取りを追うのだが、不可思議なことが彼を次々と襲っていく。引き込まれる謎の連鎖に主人公と共に最後まで戸惑う展開!終盤ハッとさせられる一節も。理解するにはなかなか難しい話ではあるので賛否ありそう。でも岡嶋二人の後期作品が好きな方は一読の価値あり
2019/01/13
H!deking
藤井陽造という作家が、「メドゥサを見た」という書置きを残し自らをコンクリートで固めて自殺した。娘の菜名子の婚約者の「私」は、藤井のノートを見つけ、執筆中の小説の存在を知る。自殺に至った理由や未完の小説はいずこへ、、、的なお話。ほうほう、ストーリーというかプロット自体は面白くてぐんぐん入り込めたしオチも面白かったけど、なんか最後もうちょい掘り下げて欲しかったな。でもこれ以上書くと衝撃度が弱くなっちゃうのかな。いずれにしても、若干もやもやですw 133
2017/10/23
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