どうころんでも社会科 (講談社文庫 し 31-25)
どうころんでも社会科 (講談社文庫 し 31-25) / 感想・レビュー
流言
社会科とは何か? サイバラ画伯は挿絵で「もっと実用的なのやってください 法律相談とか土地相談とか」と述べているし、京都の話からいきなり歴史多重都市繋がりで話がイスタンブールへと飛ぶ。つまり要素の繋がりが社会科だ。作中で『なぜ沖縄は昆布がとれないのに昆布の消費量が極めて多いのか?』ということについて述べているが、これが奇麗に繋がった時の理解が”社会科”なのである。歴史好きは『こことここが繋がっていたのかよ!』と驚く経験をしたことがある人も多いと思うが、あれを多角的にしたのが社会科なのか、としみじみと感じた。
2014/08/10
Kaz
再読。社会科は時代とともに変化する。当然といえば当然だが、小学校や中学校で学んだ社会科は、結構今でも当たり前と思い込んでしまっていて、時代の変化に取り残されている感がある。現象や単語だけで覚えているとそうなってしまうんだろうなあ。
2019/12/29
Kaz
「幻の昆布ロード」が良かった。沖縄の昆布料理から、江戸時代の流通の歴史を語るその着眼点に敬服します。身の回りに社会科は溢れているという言葉も勉強になりました。
2014/02/19
鉄人28号
☆☆☆☆ 「社会科は人間の生活の科学である」従って、「身のまわりのすべてのことが、どうころんでも社会科なのである」という著者の意見に同感である。社会科嫌いの人は、社会科は暗記である、人名、地名、年代、用語など覚えることが多くて嫌だという人が結構いるが、全ての事柄は、現代の私たちの生活に結びついている。「選挙権ありますか」の章では、選挙権の歴史的推移や外国との比較等が記されている。昨年から18歳以上の国民に選挙権が与えられることになり、高校における主権者教育が行われるようになっているが、
2017/11/28
読み人知らず
社会科って好きじゃなかったんだけど、時代を反映した教科って言うのが面白い。たとえばダムの話があるけど、それを推し進めているときにはすごくいいものとして習い、今となっては問題点を習うということ。自民党だったり民主党だったりする中でも敏感にその内容を変えていたのかもしれないな。面白い。
2013/02/04
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