ST警視庁科学特捜班毒物殺人 (講談社文庫 こ 25-9)
ST警視庁科学特捜班毒物殺人 (講談社文庫 こ 25-9) / 感想・レビュー
🐾Yoko Omoto🐾
STシリーズ第二弾。二件の毒物変死事件と新興宗教紛いの自己啓発セミナーがどう繋がりを持つのかSTならではの斬り口で真相に迫る。メンバーの特性をうまく生かしながらも決してコミカルになりすぎず、人間の本質に迫るようなシリアスさも兼ね備えている良作。特に現役の坊主という設定の「山吹」が語る不変の真理とも言える言葉や宗教論は心に響くものが多く感慨深い。「情報に埋もれ複雑な社会の仕組みに縛られ人間関係に翻弄されているうちに、誰もが自分自身を見失う恐れがある」。アイデンティティを見失った人間の心ほど脆弱なものはない。
2014/08/10
どんちん
なんとなく、怪しいと感じたが、やはり当たった!多分、みんなそうであろうwが、犯人あての小説ではないので、それは別にたいしたことではないかw 犯人が捕まっていない前作の続きかなと思ったが、全くの別物であった。それはきっと、この後の作品ででてくるのかな?そのころには、忘れてしまうよww それより、八神秋子、ちょっと軽いなぁ。そんな簡単にひっかかるかぁ?これじゃ、誰もが犯人バレバレでその真相で勝負?の割には、チャラい動機だな。まぁこれがいわゆるエンターテイメントってやつか。ただ、今後の展開は引き続き楽しみだな。
2014/10/26
KAZOO
STシリーズの第2作目です。他の今野さんの作品に比べて悪役が弱いような感じがします。やはりSTメンバーは拳銃も所持していないので犯人のキャラクターもそれなりに対応できるものということになるのでしょう。今回は話の流れから山吹と青山の活躍ということですが、犯人の意図がやや弱い気がしました。まあ今までにないキャラクターが多いので楽しんでいます。
2015/08/10
再び読書
シリ-ズ2冊目、前作に較べるとSTメンバーの個性が、控えられている。禅宗の僧侶でもある山吹の個性が光る。今回はST存続の危機に際し、事件を解決することによって危機を脱する。百合根の苦悩をよそに、淡々と事件を解決するのが、快感になる。ぼちぼち続けていくシリーズとなりました。
2013/07/13
tengen
今野敏さんSTシリーズ第2弾。 公園に遺棄された二つの毒殺死体。 人気女子アナを巡るストーカー事件。 刑事たちから軽んじられるSTチーム。 さて、彼らは実績を上げられるのか。 協調性に欠けるメンバーの束ねにアタフタする百合根警部。 余りにも漫画チック。 次はモスクワ。
2013/08/08
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