機動戦士ガンダム外伝―THE BLUE DESTINY 講談社文庫 (講談社文庫 み 53-1)
機動戦士ガンダム外伝―THE BLUE DESTINY 講談社文庫 (講談社文庫 み 53-1) / 感想・レビュー
ヒロユキ
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でアクシズ落としを阻止しようとしていたジェガンのパイロットを主人公に一年戦争後期にあった新型モビルスーツを巡る攻防戦を描く。(…もうちんぷんかんぷんですね、ガンダム好き以外の人は(笑) …)主人公以外の人物の内面があまり描かれないな…と思ったらゲームのノベライズでしたね…。戦闘シーンは熱く、そして設定が細かいのはそのおかげかな。EXAMシステムをベースにして、あの新型の白いガンダムがアレを搭載したのかな。再読でしたが、福井晴敏さんが解説を書いていたのは忘れてましたね…。
2012/10/25
薄荷飴
入手困難というわけではありませんが、手軽にゲームの内容を辿れる本書の存在はありがたいし、内容としても申し分ないもの。解説付きなので最近ガンダムに触れたという方も手に取りやすいのではないかと思います。ちょっとユウ・カジマしゃべりすぎなんじゃないかとは思うものの、プレイヤーキャラに過ぎない彼に「個」を与えて物語をしっかり脚色するあたり好感が持てます。改めて思ったけど、ガンダムタイプVSガンダムタイプの構図ってもしかしてこの作品が元祖なんじゃなかろうか・・・。
2013/07/03
半木 糺
セガサターンのゲーム作品である『機動戦士ガンダム外伝』シリーズのノベライズ作品。Gジェネレーションシリーズの影響で寡黙なキャラクター付けをされてしまったユウ・カジマだが、本作では等身大の一兵士としてきちんと描かれている。MS戦の描写もハードで、ガンダム小説というよりも、戦記小説としての色が強い。
2005/01/17
亮人
セガサターンの同題ゲームのノベライズ。サターンで子供の頃にプレイしてたよ!懐かしい。一年戦争の連邦軍のモルモット部隊に、EXAMという謎の装置を積んだ蒼いMS。ゲームであんなに無口だった主人公ユウ・カジマの一人称視点で、喋りまくり!?しかもオペレーターのモーリンに「セイラさんのお守り」までもらってるし!でもガンダム主人公らしく苦悩もあり、なかなか読み応えの一冊になってる!巻末の宇宙世紀の思想史も勉強になったし!
2021/05/04
アーサー・エリス
GジェネやEXVSのおかげで機体の知名度は高い「ブルー」だが、実は原作は移植に恵まれておらずプレイ経験のある人は少ない。本作は「ブルーを知りたい、でもゲームを集めるのはめんどい」という人に是非オススメしたい一作。基本的には本編に忠実なノベライズなのだが、戦闘シーンを中心に描写が丁寧で、ゲームで描かれなかった部分(2号機の強奪など)や本編の裏側をきっちり補完しているため一つの物語として楽しめる。オリジナルキャラ・パクも物語を盛り上げるのに貢献しており、ガノタなら是非手に入れたい良ノベライズに仕上がっている。
2014/06/13
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