妃・殺・蝗: 中国三色奇譚 (講談社文庫 い 80-5)
妃・殺・蝗: 中国三色奇譚 (講談社文庫 い 80-5) / 感想・レビュー
BIN
井上祐美子「紅妃」塚本靑史「殺青」森福都「黄飛蝗」の3作。紅妃は鄭成功亡き後台湾が清に征服されるまでを描いてい目新しかった。特に清を攻めたのが鄭成功の父の配下という。殺青は宮刑に処される前の司馬遷を描くも主人公を無能にして周りに語らせるやり方は健在で、正直なぜそうするのがいつものことながらわからない。やはり面白くない。衛青の死の意味も含まれているようだ。黄飛蝗は唐の玄宗の時代の治蝗将軍(架空)が蝗災に対して奮闘する姿を描くもその妻の行動が微妙すぎるし後味悪いのは残念でした。蝗の凄まじさは半端ないね。
2016/10/06
オイコラ
「治蝗将軍」!すごい!スケールが違う!と思ったら架空の役職…ですよねー。しかし最初のふたつが歴史に題材をとっているから3つめもそうだと思ってたのでラストにぎょっとした。いろいろな意味でインパクト大。
2016/02/17
Yasuko Netsu
いつもの森福さんとは異質なこわーい黄蝗。紅妃は、女性が出てこないのだけど、きっと先々はそれほどハッピーではないのだろうけど、さわやかさを感じる作品だった。
2013/07/19
よっち
「抗清復明」の旗を掲げて台湾に拠った鄭氏一族の末路を描く「妃紅」。前漢・武帝の治世、父の志を継いで名著『史記』を書き起こすまでの、若き日の司馬遷「殺青」。唐の開元七年、突如として湧きおこる飛蝗の害に治蝗将軍・魏有裕が立ち向かう「黄飛蝗」
ジジ
いまひとつのらなかったな。。蝗の話の後味が悪すぎる・・・赤子の無事を願って已まない。司馬遷の話で唐突に十二国記が読みたくなった。
2011/12/13
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