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QED 百人一首の呪 (講談社文庫 た 88-1)

QED 百人一首の呪 (講談社文庫 た 88-1)

QED 百人一首の呪 (講談社文庫 た 88-1)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2002-10-16
ISBN
9784062736077
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QED 百人一首の呪 (講談社文庫 た 88-1) / 感想・レビュー

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W-G

あまり興味を持てずに手に取ることのなかったシリーズ。ここにきて急に、無性に読みたくなった。メフィスト賞作品らしい異様な熱量のこもった作品で、その熱量が申し訳程度にミステリの皮を被って体裁を整えているが、百人一首の考証と殺人事件が有機的融合を果たすことはなく、それぞれが並走したまま、たまに連結箇所があるかな?くらいの関連性なのもいかにもメフィスト。大陸の子供や秘書の住まいに関する謎はない方が良かった。アレのせいで事件の全容を百人一首でまとめきれずに散漫になってしまっただけな気がする。

2021/09/06

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

読んだ印象をひと言で言うと、"百人一首新説披露 ドキッ殺人もあるよ♪"って感じかな( * ॑˘ ॑* )殺人事件のあまりのついで感が面白いです。 百人一首は中学の頃大会があって、友だちと半分こして暗記頑張った懐かしい思い出。和歌の良しあしは分かりませんが、夏来にけらし、とかしのぶもぢずり、とかからくれないに水くくるとは、とかとにかくことばの美しい響きにうっとり。唱えてある新説は正直納得!とまでは行かなかったけれど、百人一首をお正月にやること自体が神事だったのでは、という説はとても好きです。続編も楽しみ♡

2020/12/22

nobby

以前より気になっていたシリーズ。古文は大嫌いで百人一首もほぼ覚えていない、日本史は好きな自分は楽しめた(笑)古文要素へのこまめな解説と文化史で覚えた人名の登場が嬉しい。それにしても百人一首にそんな謎解き要素があったとは!?殺人事件解明を借りて歴史解釈に重きを置いた手法に惹かれた。さすがシリーズ物だけあってキャラの個性も十分。重い作品の合間にアクセントとして読んでいくと丁度よい感じ。

2014/04/02

chantal(シャンタール)

【愛のQED】小学生の頃から百人一首が大好きで、学校での百人一首大会もいつもブッチギリで優勝していた私。定家の暗号説なども昔から語られており、歴史ミステリー系の物が大好きな私にとってはとにかく面白かった!殺人事件は置いといて、百人一首!前から似たような言葉が多いなあとか、西行のもっといい歌あるのに、等と思っていたが、そうか、こんな壮大な仕組みがあったとは!もし自分でこんな仕組みに気づいてしまったら、どれだけ興奮する事か!作家の高田さんは京極先生のファンだそうだが、そうだろうともさと言う作風。続きが楽しみ!

2020/11/26

aquamarine

殺された会社社長が握りしめていた百人一首の札。容疑者にすべてアリバイがあるその事件を解く、という分類としてはミステリです。でも、聞いていた通り、途中から長々と百人一首についての考察が続きます。もともと百人一首自体は好きなので、途中から殺人事件などすっかり忘れて百人一首の本を読んでいるように夢中になりました。作者が論文を発表する代わりに本のなかで発表したように感じます。事件の謎解きは、それに比べるとほとんど残らなかったのでミステリとしては…?。この後、シリーズ19冊あるけれど興味のある所だけ何冊か、かな。

2017/01/20

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