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Pの密室 (講談社文庫 し 26-21)

Pの密室 (講談社文庫 し 26-21)

Pの密室 (講談社文庫 し 26-21)

作家
島田荘司
出版社
講談社
発売日
2003-02-14
ISBN
9784062736619
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Pの密室 (講談社文庫 し 26-21) / 感想・レビュー

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セウテス

御手洗潔シリーズ第12弾。本作も前作同様、御手洗潔を深く知る為の2編である。「鈴蘭事件」は、スナックにて透明なグラスだけが割られた謎から、殺人事件へとたどり着く。「Pの密室」では、現場の部屋の床下一面にびっしりと敷き詰められた赤い紙の謎や、密室である家から、どうやって姿を消したのかと推理に力が入る。殺害又は脱出方法は解るのだが、本作の2編も犯人は急に登場となる。とても残念だが、真実を明らかにする事で、もう一方の悲しい物語が浮上する事となる。そんな経験があの御手洗潔を形作った、それが本作のテーマなのだろう。

2019/04/19

Tetchy

島田荘司迷走中。島田信望者に祭り上げられて浮かれていたのでは?そう思わざるを得ない今回の作品集。なんせ御手洗潔が幼稚園児のときと小学2年生に既に刑事事件を解決していたというお話だ。特に御手洗潔が幼稚園児のときの話「鈴蘭事件」では、幼稚園児にして明察な頭脳と観察力を持っていたという設定で、もはや小説中の人物でしかありえないスーパーマンぶりにがっかりした。もう何でもいいや、何が来ても驚かないぞという感じがした。それでも表題作は泣かせるんだよなぁ。まいるぜ、全く。

2009/09/25

がたやぴん

御手洗潔13作目らしいw 二百ページ以下の中編二作とは言え、読了感は長編二作に相当する。幼少期の事件だが一話目は幼稚園、二話目は二年生だ。恐ろしいことに一話目はコナンくんより若いのに物証からの推理で犯人に迫る。表題作Pの密室は理系ミステリとしても成立するクオリティー。注意してほしいのは12冊に未読があるならば、岩波明氏の解説だけは読まないほうが良い。事件からの引用だけでなく、御手洗潔の1994年以降の姿に触れている。作品の中で知りたかった。残念だ。

2014/10/14

やっちゃん

完全にコ◯ンくんやないか!いや漫画あまり読んでないからイメージだけど。引き継ぎ大学生くらいまでのエピソード読みたい。里美ちゃんがかわいすぎて石岡くんが羨ましい、おじさんもお友達になりたい。Pはピタゴラス?

2022/11/06

yucchi

今作はキヨシちゃん(笑)が幼稚園生と小2の頃の話。IQ200の子供なんてヤダな。こんな口きかれたら「何この生意気なガキ」ってなるわ。この頃から変人御手洗潔の片鱗が見え隠れする。子供ながらに、真実を暴く事により他人の人生を変えてしまう責任感に悩む姿は、成長した御手洗潔の礎になっていると思う。それにしても石岡がどんどん情けない男になってきていてなんだかなぁという気持ち。今後、フヌケのおっさんでない石岡の姿は見れるのだろうか、それが心配( ´Д`)=3

2016/09/23

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