GO (講談社文庫 か 84-1)
GO (講談社文庫 か 84-1) / 感想・レビュー
James Hayashi
122回直木賞受賞作。文章や表現に上手さは感じられないが、ストーリーは面白い。日本という国の生きづらさ、国籍問題など、ツッパリの主人公が恋愛や仲間とのヤンチャな青春期を通し、意識しないながらも回りからの偏見や圧力を受け感じ取って行く様子は、恋愛小説に分類するより青春小説に値する。人口減少の日本は、米国の様に米国で生まれた人には国籍を選ぶ権利を与えてもいいのでは?二重国籍も然り。
2017/06/23
kaoru
在日韓国人の高校生が主人公の恋愛青春物語。爽快なドライブ感のある小説なので、国籍や差別などのテーマと扱っても重くなりすぎないのが良いです。一昔前の話ですが、私の知らない在日の実態が分かりました。
2016/08/07
Aoyama Satsuko
主人公の生い立ちが「在日」と特別ながら、日本人、韓国人、朝鮮人の垣根を超えた青春ストーリーで何度も読み返しています。国際的な社会の現代において人種にアイデンティティを持つことも必要かもしれませんが、大事なことはそういうことではないのかなと考えてしまいます。
2019/02/05
Shimaneko
久々の再読。「そもそも、国籍なんてマンションの賃貸契約書みたいなもん」(p.96) と言い切る杉原が清々しい。実際、左右問わず、桜井の父親みたいに一見リベラル風で、実は凝り固まってる奴が一番始末悪いんだよなぁ。
2014/08/05
背番号10@せばてん。
【2000_直木賞】2003年5月27日読了。2001年公開の映画主演は、窪塚洋介。あらすじはもちろん、忘却の彼方。
2003/05/27
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