カーニバル五輪の書 (講談社文庫 せ 12-10)
カーニバル五輪の書 (講談社文庫 せ 12-10) / 感想・レビュー
geshi
ついに読み終わった~!いままで無かった探偵たちの過去が掘り下げられ、いざ最終解決篇に挑む。しかし畳むかと思っていた風呂敷を、歴史や宗教や未来まで絡めて更に広げてきて、ここまで手が付けられないほど流水大説をやりきったことに感心する。全世界・全歴史を丸ごと流水大説の風呂敷に包んでしまおうという意気込みと熱量に流される。世紀末のみに許される終末感に名作ゲーム『ゼノギアス』との類似を感じた。達成感はあるけど、もう二度とこの作者の作品を読みたいという気にはならんなぁ。
2019/09/26
年中古本派・文花
な、長かった……1巻から五巻で、約3週間(正確には、25日)かかった。 特に、最終巻が重くて、読むのに難儀したwノベルス版で読んだ時は、再読は無いだろうと、思っていたけど、「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」性格のせいか、20年近くたってからの再読になってしまったwお次は、JDCシリーズ第3期「彩紋家事件」へ。こちらは、カーニバルほど長くは無いけど、未だに読了出来ていない。今度こそ!読了してやる!
2018/03/15
マヌヌ2号
長い長い犯罪オリンピックの先に待ち受けていたのはクソデカい虚無でした。やっぱりね。でも、ぼくはこれがそんなに嫌ではないのです。なぜなら、クソデカい虚無を目の当たりにして尚、探偵達を初めとする登場人物が、なんだかんだ前を向こうとしているから。世界は死ぬほど巨大であり、我々の意思なんて無視して勝手に回る。後期なんちゃら問題を持ち出すまでもなく、ぼくらは全知全能ではあり得ない。すべてを知ることなんて出来るはずもない。まぁそれでもがんばって真摯に生きていくしかないんですね。人間賛歌の物語だと思いました。ぼくは好き
2019/02/06
年中古本派・文花
読了。カーニバルシリーズ全巻で、約ニヵ月かかりました。最後は意外にも、ビジネス書、自己啓発の本のような内容で、後のビジネス書での活躍にも納得。この作品のおかげで(せいで?w)積読本がたまってしまったので、しばらくは積読本の消化をしようと思ってます。ある程度、積読本が減ったら、「彩紋家事件」のノベルス版(ノベルス版で挫折。後に文庫版で読了。なので、ノベルス版は読了してない。)で、読了と、文庫版で、だいぶ変わっていたので、カーニバルシリーズのノベルス版での再読(初読時以来の再読。)したいと思います。
2022/08/25
よっぷぃ@アイコン詐欺
派手に広げた大風呂敷。最期にはきちんと畳まれる事を、期待するのではないでしょうか。あまりの大きさに畳みきれないのではと、不安に思うかもしれません。そんな期待や不安の遙か斜め上を、カッ飛ばしてくれるのが清涼院流水なのです。終盤になってから更に大きな風呂敷を広げ始め、元の風呂敷を覆い隠してそのまま放置するという離れ業。まるで狐に摘まれたかの様な読後感は、決して他では味わえません。だってこれは「日本語の文章で書かれた小説」ではなく、「R言語の文SHOWで書かれた大説」なのですから。それはともかく、長かった(疲)
2012/07/20
感想・レビューをもっと見る