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国境 (講談社文庫 く 26-6)

国境 (講談社文庫 く 26-6)

国境 (講談社文庫 く 26-6)

作家
黒川博行
出版社
講談社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784062738606
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国境 (講談社文庫 く 26-6) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

疫病神シリーズの最高傑作と謳われるだけあり読み応えは十分だった。あの破門と似たストーリーだが北朝鮮と中国の国境を舞台にまるでノンフィクションのようなリアルさと迫力には圧倒された。それ故後半大阪に帰ってからの若干間延びした展開が非常に惜しい。もう一捻り盛り上がりがあれば完璧だったと思う。それにしてもこんな傑作がなぜ絶版なのか。おそらくかの国の圧力があったのだろう事は想像に難くはないが。図書館本を読了した翌日、単行本をブクオフで見つけ安かったので思わず購入してしまった私(笑)

2014/11/01

🅼🆈½ ユニス™

やっぱ、ハードボイルでは黒川作品がダントツに面白いと思う。韓国の番組等で北朝鮮からの脱北者の実体験や証言を何度も聞いているのでその凄まじさは良く知っているつもりだが、この本を通しても同じく北朝鮮の悍ましさを感じた。黒川博行さんの小説はどの本もテンポの速さ、会話の面白さ、登場人物の個性、そして読んだ後の爽快感がハンパない。おかげさまで大阪を身近に感じ、一度は住んでみたいと思う。YouTubeなどで地上の楽園と騙されて北朝鮮に渡って脱北した在日の話なども是非聞いて貰いたいものだ。

2018/12/01

KAZOO

疫病神シリーズの第2作です。今回は、二人のコンビ(コンサルを行う人物と極道)が金をだまし取った人物を追って北朝鮮に渡ります。20数年前の北朝鮮の状況がよくわかります。かなり調べられているということが読んでいて理解できます。手掛かりは得たものの日本に戻り再度中国から潜入します。その後日本に再度戻りますが極道の方は死んだと思いきや生きています。かなり強引に金を取り戻します。

2024/06/29

にいにい

疫病神シリーズ2冊目。凄い。北朝鮮、中国をリアルに描ける取材力に脱帽。旅行での出来事だけでも十分な読み応え。でも、先にまだ続くシリーズと知って読んでいたんで、中国国境でのことは、面白さが半減。書かれた当初に読んでおくべき一冊。疫病神コンビのボケツッコミような会話、支援ガイドや周りのキャラもいい!李さん最高!850ページ近くでも、中だるみなしに読み続けたくなるスリル満載のエンタテイメント。さ、シリーズの次は、「暗礁」かな。

2015/02/08

HoneyBear

彼の国に潜入するところが痛快。再読だが十分に楽しめた。現実離れしていてご都合主義も多いが、冒険譚感覚で楽しめた。「しのぎ」とか「ゴロを巻く」とか独特の台詞回しが面白い。総連や政治家や(堅気でない)いろいろな組織の経済取引が絡んだ騙しの仕組み(とその暴き)は結構複雑で後半は少し煙に巻かれた感じも。

2015/04/20

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