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原罪の庭 (講談社文庫 し 54-9 建築探偵桜井京介の事件簿)

原罪の庭 (講談社文庫 し 54-9 建築探偵桜井京介の事件簿)

原罪の庭 (講談社文庫 し 54-9 建築探偵桜井京介の事件簿)

作家
篠田真由美
出版社
講談社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784062738637
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原罪の庭 (講談社文庫 し 54-9 建築探偵桜井京介の事件簿) / 感想・レビュー

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セウテス

建築探偵桜井京介シリーズ第5弾。京介と蒼の出会い、蒼が蒼になる物語。硝子の柩を思わせる美杜邸の温室で、三人の凄惨な遺体が見つかる。その中にただ一人、七歳の少年が無傷で発見される。シリーズの核ともなる物語の一つであり、主要なシリーズキャラのジュブナイル的な意味合いが強いと思う。シリーズを通しての謎やシリーズキャラの成長を楽しむので無く、結末に驚きたい騙されたいという読者向きの作品ではない。それにしても内向型というか、自己の内面に問題を投げ掛けるタイプの登場人物が多い。その為か、読んで苦々しい物が心に残る。

2017/06/10

たか

建築探偵桜井京介シリーズ第5作にして第1部完結作品。シリーズの他の作品は自分にはあまり合わなかったけど、この作品は別格! シリーズの重要キャラである『蒼』の過去の秘密が明らかになる。蒼の過去が悲しくも切ない…。B評価

2018/03/03

Tetchy

前作は栗山満春と桜井京介との邂逅の話だったが、今回は蒼と京介との邂逅が語られる。蒼にこれほどまでに過酷な過去があったとは思わなかった。この話を読んで思い浮かべるのはあのクイーンの名作だろう。つまり本書は篠田氏の作品群における代表作とせんと臨んだ意欲作だ。篠田氏の作品の結末はいつも苦い物が残る。それは登場人物たちが自虐的なまでに自己犠牲精神が強いからだ。何しろ探偵役の桜井京介が自己犠牲的であり、破滅型思考の持ち主だ。最後の桜井の意味深なメッセージはシリーズの先行きがある不幸に向かっていくことを暗示している。

2011/03/20

青葉麒麟

お初の桜井京介シリーズ。読む順番間違えちゃったよ(。>д<)建築探偵って珍しー。

2012/09/17

瀧ながれ

再読なので、結末で人間関係と事件の真相を確認してから読み始めるという、反則技を使いました。名前がいくつも出てきて、初読のときに、「結局、誰なの!?」と混乱した記憶があるのです、たはは…。クライマックスは、やるせなくて泣けました。『未明の家』から語られていた蒼の設定のあれこれは、この作品につながっていたのだなあ。

2013/09/29

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