早春の少年: 伊集院大介の誕生 (講談社文庫 く 2-37)
早春の少年: 伊集院大介の誕生 (講談社文庫 く 2-37) / 感想・レビュー
コロチャイ
早春の少年伊集院大介。14歳と言いながら、他に追随しない思考で事件を解決していく。今回は八つ墓村の如く伝承をモチーフにした殺人だった。しかし犯人の人間模様に対しては思慮がな浅く、今回初めての対応は自身を喪失した感があったようだ。しかし少年伊集院大介の内面は非常に現れていて、私自身も少年の頃を映し出し考えた。このシリーズの記念に残る作品だった。
2024/07/09
kagetrasama-aoi(葵・橘)
伊集院大介シリーズの第十八作目。シリーズを通読していると、前作が伊集院の青春時代のお話、そして今作が十四歳の少年時代のお話で、とても興味深かったです。舞台は架空の都市”平野”。血生臭い伝説が残っていて!ちょっと横溝正史氏の香りが漂っているみたいな……。友人として登場する及川徹くんが凄く朴訥でいい感じ!この”平野”って”大導寺家シリーズ”と繋がっているんですよね。栗本ワールド、堪能致しました!伊集院少年が何を感じて名探偵となっていくのか、謎解きと共に凄く面白かったです。最後のサプライズも素敵でした。
2017/04/19
白いカラス
今もこのシリーズが続いていたならば、伊集院大介も60歳過ぎ。そんな伊集院大介の活躍も読んでみたかったですね!!残念!!
2017/11/09
kaizen@名古屋de朝活読書会
中学生の頃の思いが,よく伝わってくる。 自分が考えたことを,大人に馬鹿にされて,早く大人になりたいと思う。 どうして,中学生の頃の思いを,まだ保ち続けているのだろう。 栗本薫さんは,いつまでも,少年のような女性なのだろうか。 透明感のある人物像,悲惨な状況をさらりと書き流す力量。 どこまでが実話をもとにし,どこまでが想像なのだろう。 悲惨な殺人事件が続いたことがある。 阻止できなかったことを悔やむ気持ちが大切だと思う。 本作の主人公である伊集院さんの知人が,警察官になったことが救い
2011/06/13
JINKO@灯れ松明の火
11-82中学2年生、14歳で生意気盛りで、初々しい伊集院さんを新鮮な気持ちで読みました。正に誕生編ですね。たどたどしくて、まだお尻にカラを付けたままいきがっている中坊だけど、後の「名探偵・伊集院大介」の片鱗はいたるところにありました。最近ワタシ的には空振ってばかりでしたけれど、久し振りに伊集院さんを堪能しました。お名残り惜しいです。
2011/05/25
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