天使の遊戯 (講談社文庫 て 14-1)
天使の遊戯 (講談社文庫 て 14-1) / 感想・レビュー
紅はこべ
三部作の第一作なので、これだけでは消化不良。むしろ謎は深まった感が。謎の美女エンジェルの正体はラスト一行で仄めかされますが、彼女が何故犯罪行為に及んだのか、残り二作で明らかにされるのが楽しみ。雰囲気はいかにも英国重厚派らしい。
2009/07/07
飛鳥栄司@がんサバイバー
「Requiem for an ANGEL」シリーズの1作目。4歳の少女の誘拐を軸に話は進んで行く。パートは2つ。誘拐された少女の母親の視点パートと犯人一味のロリコン男視点のパート。これと言った見せ場もないままに最後に誘拐事件は解決されて終わる。が、誘拐の主犯格エンジェルの過去や母親側に登場する司教の謎、それに副司教の母親に罵声を浴びせ自殺した老女の謎など、伏線を張りっぱなしになっていて、2作目以降を読まざるを得ない状態で終わる憎い構成。単品でも楽しめるとあるが、シリーズを通して読みたくさせる1冊である。
2015/02/14
elf51@禅-NEKOMETAL
3部作の第1作。天使の鬱屈でCWA(英国推理作家協会)賞を受賞しているとのことで第1作から読み始めた。幼女の誘拐と監禁,犯人の屈折した過去とかが描かれる。娘を誘拐された主人公?の母親が牧師なので,キリスト教のことがずっと書かれているがあまりピンと来ない。独立作品というものの序章もいいところで,サスペンス感もあまりない。次を読むことにします。相関図 https://note.com/elf51/n/na81cc6776b75
2024/03/16
あつぼう
アンドリュー・テイラーの【Requiemu for an Angel】シリーズの第一弾が本書です。本書は現在のロンドンを舞台に被害者と加害者を交互に描いた3人称作品です。3人称にした事によって子供を誘拐された被害者の苦悩や、子供を誘拐した加害者の背景など緊迫感があってよかったです。断片的に加害者の幼少時代の苦悩などが挿入されているので、なぜこのような事件を起こすようになったのかが分かります。いくつかの謎を残して幕を閉じるのですが、続編では過去にさかのぼる事によってこの謎が解き明かされていくらしいです。
2005/10/16
シーラ
まさかの三部作(個人的に)。警察官と女性牧師の4歳の娘の誘拐事件。犯人達と母親の視点で交互に描かれるので飽きませんが、ストーリーとしては淡々としています。誘拐事件は特に盛り上がりなくしれっと解決するけど、伏線は殆ど回収されず、続きを読まずにいられないという…また積読本が増える…
2017/12/02
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