宇宙人のしゅくだい (講談社青い鳥文庫 SLシリーズ)
宇宙人のしゅくだい (講談社青い鳥文庫 SLシリーズ) / 感想・レビュー
Te Quitor
子供向けのSFショートショート集。子供向けで、読み応えは「ない」です。でも、ドキリとするような鋭いメッセージが込められているSFだと感じました。大人が読むのは微妙ですが、子供の時に読んでいたら大好きな作品になったと思います。良い児童書ですね。
2012/06/30
ごま
25のショートショート。表題作と『アリとチョウチョウとカタツムリ』『キツネと宇宙人』『お船になったパパ』がお気に入り。『理科の時間』は完全に大人向けだと思う。評論家石川さんの解説は、小松さんを子どもにわかるように紹介しているのだけどとても素敵な文だった。子どもを未来をになうカギとして大切に思う小松さん。同様に石川さんも誠実に、大人扱いして語りかけている。紹介している『お召し』という作品、読んで見たい。
2011/08/01
壱片時乃
素晴らしかった。まさか青い鳥文庫からこんなにすごいSS集がでているとは思いませんでした。語り口や作品のテーマは児童向けながら、大人が読んでも感心できるほどの落ち・寓意に富んだ名作揃いです。中でも『ロボット地蔵』が大好き。大人はよく「子供の夢を壊さない」ために色々と画策しますが、その「夢」とは何なのか、例えばサンタクロースを信じている幼子の前でサンタを演じることは子供の何を「壊さない」ようにしているのか。私はこれまでただの幻や空想といった言葉に置き換えられると思っていましたが、その認識を改めるに至りました。
2010/11/25
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