ぼんくら(上) (講談社文庫 み 42-4)
ぼんくら(上) (講談社文庫 み 42-4) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
宮部みゆきの時代物は初読み。上巻読み初め、数10ページの短編が続く。話自体はまずまず面白いのだが、これが下巻まで続くとなるとキツイなと、途中でバンザイしちゃおうかと本気で思いました。でも手元に代わりの本もなく、仕方なくズルズルと。えっ、ちょっと待てよ!面白くなってきたぞ!長屋の面々の息吹きを感じながら、どこかに潜む謎が、隠し事のようなものが見え隠れします。なるほど前半は登場人物の紹介のような序章なのだと理解してから、俄然のめり込んで来ました‼️いざ下巻!さすが宮部みゆき、多分結構面白いとメチャ期待‼️🙇
2019/02/05
yoshida
江戸・深川の鉄瓶長屋で起きる事件を、ぼんくらな同心・平四郎が追う。初めは連作短編かと思っていたが、事件の背後には大店・湊屋総右衛門の陰謀が蠢いている。飄々とした平四郎に、煮売屋の勝ち気なお徳、湊屋総右衛門の娘のみすず。魅力的な人物が出てきます。そして湊屋に纏わり、最初の事件から散りばめられた伏線。これらが下巻で回収されるのでしょう。宮部みゆき氏は現代物中心に読んでましたが、時代物も面白い。
2015/09/14
まりもん
最初は短編なので結構読みやすく、話がわかりやすかった。 長い影を読み始めると今までの短編がちょっとづつ絡んでいることに気づきはじめる。それが主人公同様に気になってどんどん読み進んでしまった。
2011/08/28
よむよむ
<Bオフ再読>宮部さんて、どうしてこうも人の想いを描くのが上手いんだろ。キャラもサイコーに好き!平四郎も佐助さんもお徳さんもイイし、なんといってもおでこ&弓之助!さあゆっくり下巻を読みましょう。やっぱ自分の本はいいねw
2011/05/27
ちょろこ
長屋人情ミステリの一冊。面白い。実に面白い。江戸は深川、鉄瓶長屋で繰り広げられる数々の事件。仲の良い兄妹の殺人事件を機に差配人の失踪、長屋に住む三世帯も失踪。これら全てに関連はあるのか…と謎に迫る同心、平四郎。新しい差配人、佐吉が送り込まれたのも何か意味があるのか、謎が謎を呼び、人と人が絡み合い、ミステリとしても笑いありの下町物語としてもぐいぐい読ませてくれる。そしてやっと会えたおでこちゃん。可愛いね〜。すごい能力だね〜。そして実に根が深そうな真相の予感。下巻へ。
2022/10/06
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