KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

黄金の島(上) (講談社文庫 し 42-10)

黄金の島(上) (講談社文庫 し 42-10)

黄金の島(上) (講談社文庫 し 42-10)

作家
真保裕一
出版社
講談社
発売日
2004-05-15
ISBN
9784062747721
amazonで購入する

黄金の島(上) (講談社文庫 し 42-10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

NAO

やくざの生存競争に巻き込まれ、体よく罠にはめられ海外に放り出され、その逃亡先で人知れず殺されることになっていた主人公が、身の危険を感じタイからベトナムへと身を隠す。そのベトナムでは、北出身者が幅を利かせ、裕福なのは北出身の一部の特権階級のみ。貧しい者は、このままでは何の望みもないと、かつてのボートピープルのように〝 黄金の島 〟日本を目指そうとしている。ひょんなことから知り合った、日本を追われた元やくざとベトナムの貧しいしかし夢だけは捨てきれない最下層の若者たち。彼らは、日本へたどり着けるのか。

2021/11/16

Mark

日本が黄金の島ですか。悲しいね。ヤクザに追われベトナムまで逃げ延びた修司は何を思うのだろうか。そこには貧困と汚職に塗れ、貧困から抜け出すことのできない最下層の人々の現実世界、一方では特権階級にある人達。日本へ向かうことを夢みる人達と日本から追われベトナムまで流れ着いた日本人の対比が何とも切なくなります。

2014/09/15

ヒロユキ

日本へ密航し幸せを手に入れたいベトナムの若者たち…。日本へ向けるその熱い眼差しに我々日本人は、はたして応えられるのか…。物価水準の低いアジアの国々での外国人旅行者たちの傍若無人な振る舞い、自分はそんなことをしていないか自分を見つめ直してみたい。遠く離れたベトナムの地の…えらい揺れるバスの中にて読了(笑)

2013/03/09

noanoadog

あまり外れがない作家だと思う。筆致に勢いがある。10年以上前に上梓された作品なのでベトナムの若者の現状がどうなのかわからない。もう少しマシになったのだろうか。日本なんて憧れるほどいい国じゃない、という台詞があったが、私もそれでも日本がいいなあ。他の国の悲惨さを知って自分の国はまだマシだと認識するのも嫌な気分だ。

2012/06/10

007

ヤクザに追われ、タイからベトナムへ逃げたヤクザの行く末は?ベトナムのスレてない少年達のピュアさが物悲しい。

2017/09/18

感想・レビューをもっと見る