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99%の誘拐 (講談社文庫 お 35-27)

99%の誘拐 (講談社文庫 お 35-27)

99%の誘拐 (講談社文庫 お 35-27)

作家
岡嶋 二人
西澤保彦
出版社
講談社
発売日
2004-06-15
ISBN
9784062747875
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99%の誘拐 (講談社文庫 お 35-27) / 感想・レビュー

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青乃108号

完璧に計画された誘拐。30年以上前に書かれた作品ながら、古さを感じさせないスピーディーな展開。一気読み必至の内容で、またまた休日の1日があっと言う間に終わってしまった。先を予測しながら読み進めるが、とにかく全く追い付かない。読んでる俺が駄目なのか、いや違う書き手が凄すぎるのだ。読み終えた後の、もうお腹いっぱい動けませんみたいな満足感。岡島二人、恐るべし。これは是非、他の作品も読んでみねば。

2021/10/25

ehirano1

経営者としての戦略と決断、技術者としての究極の選択。経営と現場の剥離が招く壮大な悲劇はその被害者本人を復讐者にしてしまう。他に選択肢はなかったのか、と。ゴールまであと一歩の時程、選択肢と視野は狭くなるということを改めて痛感しました。

2019/11/04

nobby

1980年代後半に斬新なPCを駆使した展開はスピード感たっぷり。そのトリックは読者に探れる訳もなく、犯行側からの視点での描写は読みやすい。ただ後半は結構しつこかったかな…親の仇をって背景があるだけに勿体ない。あらためて現在のオンライン環境の快適さを実感。

2013/12/15

ALATA

本棚本再読。久々に岡嶋二人を手に取った。身代金を搾取され、無念の死を遂げた父親に代わってリベンジを果たす爽快な物語。当時珍しいコンピュータを駆使して完全犯罪を目論む息子、慎吾の怜悧な頭脳に思わず応援したくなる。時を隔てた2件の誘拐事件がそれぞれ緊迫感があり、トリックも30年前に書かれたものとは思えないほど秀逸。★4※誘拐の被害者がコンゲームを仕掛ける。これだけで読み応え十分でした。吉川英治文学新人賞。

2021/09/27

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

かつて息子を誘拐された男が、事件の顛末を書き残して息を引き取った。それから12年、過去の事件をなぞるような誘拐劇が、関係者たちの前で動き始める。そんな因縁めいた事件に横たわる人間ドラマで読ませるのかと思いきや、事態はコンピューターを駆使した犯行計画をめぐる攻防劇へと急展開。コンピューターを使えばこんなことまでできるのかと何度も驚かされながら、現在進行形のスピード感にも乗せられ、圧倒される思いで一気に読まされた。これが20年以上も前に書かれていたことも衝撃的。いまさらではあるが岡嶋作品を追いかけたくなった。

2014/11/14

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