脚美人 (講談社文庫 う 52-1)
脚美人 (講談社文庫 う 52-1) / 感想・レビュー
アコ
4篇収録の短篇集。ヘヴィーななかにもどことなくコミカルさが感じられる表題作『脚美人』と『坂町占いサロン』と打って変わって後半に収められている『十歳の戦慄』『赤いスコール』にはなんともゾクッとするものを感じた。全体を通しての共通の裏テーマは「抑圧」である、とあとがきで著者が書いているけれど納得。加えて「虚栄心」という単語も浮かんできた。「女独自の虚栄心」と言うべきか。読みやすい文章なのでまた読んでみたい作家さん。
2012/11/26
つるりん
「十歳の戦慄」「赤いスコール」がぞくっとくる怖さ。「脚美人」「坂町占いサロン」は軽く読めるけど、決して明るい話じゃない。部分部分、気持ちいい話もあるのに、どれもこれもハッピーじゃないのがすごい。再読はないと思うけど。
2014/07/29
みっくん
脚がきれいな人の話かと思ってしまった。 読みやすい文章でさらさらと読めますが、よく考えると出てくるキャラが皆、嫌いというか理解不能なタイプばかりでした。こーゆーのも珍しい。 共通テーマは「抑圧」だそうですが、なんで、そんなに耐えるのか同じ女だけれど分からないです。もっとも耐えるタイプの人間には、なぜ耐えられないのかが分かってもらえないでしょう。違う人種としか言えないね。
2013/12/28
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