コーヒー党奇談 (講談社文庫 あ 4-32)
コーヒー党奇談 (講談社文庫 あ 4-32) / 感想・レビュー
KAZOO
この短篇集は今はなくなってしまった「旅」という月刊誌に連載されたものを集めたもので12の作品が収められています。ですので日本の様々な場所が出てきて、むかしの阿刀田さんのブラック的な要素は少なく年齢とともに丸くなってきているということぉ感じさせる作品です。「青い箱」などの逆転の発想が出てきたりして楽しめました。
2015/07/17
ehirano1
相変わらず「上手い」の一言に尽きます。コーヒーと奇談で、ワーグナーのフライングダッチマンや悪魔等、よくもまあここまで書けると感嘆します。「ナンバーーワンコーヒーの名前が付いた街が東京にある」の種明かしには、何で気付かかなかったのだろうと思いましたが、オランダの霧にうまい具合に隠されてしまったのかも?
2019/03/10
おいしゃん
初読み作家月間、3人目。さすが短編の名手だけあり、どの短編も無理がなく、洗練されている。日本各地が舞台になっているので、全国出かけた気分にしてくれる。
2016/12/05
ehirano1
『(コーヒーの)味覚ではなく、気分が思い出す』、とう云うのには恐れ入りました。コーヒー飲むのは雰囲気も影響する、というのは凄くわかります。
2020/05/04
ちさと
日常を描いた素朴な作品が多かった。「父に会う」の主人公が「まるで小説の中の話のようだ」と発言するシーンが微笑ましく、印象的。表題作「コーヒー党奇談」海外で出会ったコーヒー店主は「東京の、おいしいコーヒーの名前をつけた街で10年後に会おう」という。果たしてどこの事なのか、本当に会えるのか。お酒はほとんど飲めないんですけど、アイリッシュコーヒーは好き。旅先で出会った「あの味」が再現できないのも共感するなぁ。
2019/04/04
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