ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫 む 6-26)
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫 む 6-26) / 感想・レビュー
ミカママ
数えきれないほどの再読。やはり春樹さまの作品中、個人的に上位。ちょっと今いろいろ立ち止まって考えることあったんだけど、羊男に背中押されて、わたしも踊り続けることに決めた。ちりばめられたメタファーを拾い集めるのも楽しい。ある意味春樹さまの啓蒙書だな。
2024/06/09
ヴェネツィア
間に2つの長編小説その他を挟むのだが、物語としては『羊をめぐる冒険』の続編という風に始まっている。この時期、村上春樹自身がおそらくは置かれていたであろう一種の行き詰まり感を反映してか、小説の冒頭からしばらくは重い。ユキと北海道を出るあたりから、ようやくスピード感が生まれてくるが。それはある種の諦めを受け入れるからでもあるのだろう。ダンスのステップのように、こんな風にしか生きようがない34歳の「僕」。下巻では、新たなステップを踏み出すのだろうか。
2012/06/10
zero1
すべては繋がっている?多くを失った「僕」は踊ることで再生する?「羊」から4年。34歳になった「僕」。雪の降る札幌で新たな物語が始まった。高度資本主義社会で【文化的雪かき】を生業としていた「僕」は新いるかホテルに宿泊し羊男と再会。上巻で名前が出ない【ホテルの精】に不登校で親からネグレクトされているユキ。耳が素敵なメイは五反田君の映画に出ていた。かっこう。そして事件と刑事の登場。34と13歳の会話は「騎士団長殺し」に通じる。再読だが佐々木マキの表紙が懐かしい。下巻では銀世界からハワイへと舞台が飛ぶ。やれやれ。
2019/10/22
遥かなる想い
村上春樹には独特の世界に読者を引き込んでいく魔力のようなものが確かにある。ただし、しばらくすると、話を忘れてしまう悲しさもある。
2010/06/02
ミカママ
なんどか目の再読。村上春樹さんの小説に出てくる男性主人公って、なんでこんなにかっこいいんだろう。あたしの永遠の憧れです。シャイでお料理上手で、セリフがいちいち哲学で。そしてこの羊男のセリフ「踊るんだ。踊り続けるんだ。」なんかこういう一言一言が、いちいち胸に沁みちゃうお年頃です。そうそう、人生考えてばっかじゃなくて、とにかく踊り続けることが大切。そうしないと、繋がっていられなくなっちゃう。さて続編行きましょう。
2014/08/22
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