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らもチチわたしの半生 中年篇 (講談社文庫 な 41-13)

らもチチわたしの半生 中年篇 (講談社文庫 な 41-13)

らもチチわたしの半生 中年篇 (講談社文庫 な 41-13)

作家
中島らも
チチ松村
出版社
講談社
発売日
2004-11-01
ISBN
9784062749343
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らもチチわたしの半生 中年篇 (講談社文庫 な 41-13) / 感想・レビュー

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katoyann

まえがきに「青年編を読んでいない君は本を閉じて、青年編をまず読もう」といきなり書かれていたが、とりあえず後回しにすることにして読了。中年期のエピソードを語り合う対談。チチ松村もわざわざクラゲを飼うなどなかなかの「変人」なのだが、それ以上にラモさんのエピソードがいちいち強烈である。エッセイを月に40本以上抱え、戯曲の構成に悩むうちにウィスキーを2本空けるような飲み方になり、黄疸が出て入院したという。鬱から躁鬱(双極性障害)になったが、多忙を多量飲酒で紛らわせていたんだな、というのを知る。働き者なのだ。

2022/04/28

猫丸

中島らもなのにちゃんと仕事をする。広告屋からコピーライター養成学校、カマボコ新聞、大量のエッセイ注文、そして明るい人生相談へ。2,3年のうちに才能は見出され、労働価値は高騰する。体を酷使しても「直ちには影響はない」30代、モーレツに働くことが社会との和解に思える頃だよね。社会不適合を自認する者ほど、資本から一目置かれると舞い上がって無茶する。コイツ使えるな。死ぬかもしれないがそれまで絞ってやろう、と思われているだけなんだが。

2024/02/29

レモンメロンパン

とにかく面白くて一気に読んでしまった。ただ、青春篇ほど下ネタはなかった(笑)。らもさんとチチさんがこんなに仲が良かったとは知らなかった。ゴンチチって爽やかな曲のイメージだったので。 巻末にゴンザレス三上さんをゲストに呼んでの対談もあったが、三上さんもなかなかに変わり者だった。 こんなくだらない(敬意を込めて)本がよく図書館にあったなぁと思うのだが、おそらく中島らも氏が亡くなられたのをきっかけに入れたのだと思う。 私も躁うつ病なので、らもさんの病状が酷かった頃の話に共感した。 早逝されたのが本当に残念。

2022/10/05

やまねっと

チチさんのクラゲの話面白かったな。らもさんが自分と同じ歳に何していたのかを知れてよかった。らもさんが結構遅咲きなのも驚いた。この本を出した数年後にらもさんが亡くなったのもこんなことがあるのよと、当時のらもさんに教えたくなりました。 また読み返したくなるだろうからキープしておきたい。

2021/08/12

nonpono

ゆるりゆるりと27歳から47歳。中島らも、コピーライターの学校に通ったら賞状貰うほど優秀。講師の性格を読み課題を提出するか。チチ松村、ウクレレやくらげ、何かに耽溺する素晴らしさをひしひし感じる。第一人者になっていたりそのことで本を出すという結果が追いついてくるんですね。中島らもの鬱と躁の実話も肝障害で初めて入院する話も全て文学に昇華しているんですね。だから「今夜、すべてのバーへ」という傑作が生まれるんですね。美人と話しながら禁制?のものを味わいたいからスペイン語を習うという中島らもの姿勢も好きです。

2023/07/07

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