いやでも楽しめる算数 (講談社文庫 し 31-35)
いやでも楽しめる算数 (講談社文庫 し 31-35) / 感想・レビュー
流言
最初に断っておくと、私は数学が好きだ。ただ、それは畏敬とか敬仰という意味であって得意か不得意かというと苦手と答えざるをえない、幼なじみのガールフレンドのように、というよりも魔王の眼前で頭を垂れるような意味での好きである。というわけで、著者の描く、算数との絶妙な距離感にシンパシーを感じつつ楽しく読むことができた。「算数の理屈はわかるが問題演習に価値を見いだせない」という子供だった作者の語り口は平易でわかりやすくあろうという努力が読み取れる。どうして2πrで円の面積が求められるのか? あたりの話は特に面白い。
2014/06/18
takaC
けっこう面白かったけど、サイバラさんの漫画は全く不要でした。
2014/09/02
hirune
イラストの西原さんが物凄く算数を嫌がってて超攻撃的、そして清水さんは彼女をおバカだけど天才だとか言っていなしているのが絶妙なバランスで面白かったです。この本で算数について読んで 筆算なんて何十年もやってないので やり方も覚束ない私でも、数字の友だちになるのは無理だけど、顔見知りくらいにはなれるかしら?本文にほとんど関係ない西原さんの漫画は、エキセントリックでお下品の極みだけど…つい笑っちゃうんだよね😅
2019/12/25
ばりぼー
再読。「割り算には実は二つの意味がある。10割る2を『2つに分けると一組は5個』と考えがちだが、『1人に2個ずつ分けると5人分ある』という意味もあり、こっちの方が重要である。二つに分けるとばかり考えている人は、10割る1/2で考えに詰まる。なんや、それ?これはつまり、10の中に1/2は何個あるかとテキは言っておるわけだ。10÷1/2=20。これこそが、分数の割り算をする時に、分母と分子を逆さまにして掛けることの理由なのである。そう考えると割り算の正体が見えてくるはずだ。割り算の原理は引き算なのである。」
2018/10/01
ノイス
結局因数分解が分からないまま数学や算数が要らない進路に決めた記念に。正直西原さんのマンガがほぼ内容に関係がないのは業腹だったが、73×77やn進法の概念など清水さんの雑学はまさに今更ながら身になった。最初の3章に分からんとかつまらんとかいう批判が来たというのにかなり驚いたので(おいおい、文字式すらも嫌なのかという意味で)、勝手ながら「自分は数学や算数は嫌いなんじゃなく、むしろ好きだが苦手なだけだったんだ」と自覚。このシリーズは初だが、因数分解の話をしている作品もあるなら読んでみたい。
2015/03/03
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