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終戦のローレライ(4) (講談社文庫 ふ 59-8)

終戦のローレライ(4) (講談社文庫 ふ 59-8)

終戦のローレライ(4) (講談社文庫 ふ 59-8)

作家
福井晴敏
出版社
講談社
発売日
2005-02-15
ISBN
9784062750035
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終戦のローレライ(4) (講談社文庫 ふ 59-8) / 感想・レビュー

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yoshida

伊507は三度目の原爆投下を阻止すべくテニアン島へ向かう。米軍もテニアン島の守りを固め圧倒的な戦力差がある。伊507の最後の死闘。この作品を通じて福井晴敏さんは戦争の不毛さや命の尊さは勿論、市場原理主義への警鐘も鳴らしていると思う。更に自分で情報を集め判断する力の大切さか。経済的な利潤を求めるのは悪いことではない。だが、現代の日本での所得の解離、中産層の減少は行き過ぎだし、持たざる者を自己責任の言葉で片付けるのは違うだろう。持てる者は富を再配分する意識が必要であり、それが美徳だと思う。考えさせられた作品。

2020/07/16

あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ·天久鷹央·かくりよ·多聞くんと続々アニメ最高です!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

15年前に映画化した、つくづく『戦争』は"してはならん"と思わされる「終戦」の祈り本。(;>_<;)

2020/02/25

Richard Thornburg

感想:★★★★★  シリーズ完結編です。  緩慢さはなく、ストーリーは一気に最後まで進みます。  東京へ投下予定の原爆を搭載したB29の離陸を阻止するためにテニアンへ向かった≪伊507≫と、それを待ち構えるアメリカ大艦隊との死闘。  絹見のローレライの弱点をうまくカバーしながら奮戦する様は印象的なのですが、それよりも曳航したランチで軍の正式命令ではない≪伊507≫独自の作戦に参加しない者をウェーク島へ引き返す機会を与えるのは、兵士としてではなく人間としての懐の深さを感じました。 

2023/05/24

ハタ

例え霞に惑う未来であろうとも次代に紡ぐ為にローレライは歌い続ける。遂に始まる東京原子爆弾投下を防ぐ為、最終決戦に臨む伊507。戦況は激戦を極め、絹見はある決断を行うが、、結末は是非手にとって見てほしい一冊。作中戦後の歌謡の歌詞が出ているが、その全てが懐かしく暖かい。「りんご可愛や、可愛やりんご」

2015/10/10

まつうら

東京への原爆阻止に立ち上がった第四巻。テニアン沖で40隻の米艦隊を相手にしながら、ローレライの千里眼を得た絹見の指揮が冴えわたる。伊507の艦長に就任して数週間にしかならないはずなのに、こんな天才的な操艦ぶりに大興奮だ。しかし多勢に無勢、なんとかB29を撃墜し原爆阻止を成し遂げながらも、伊507は乗員らとともに太平洋に沈む。この戦争の行く末とは無関係のフリッツも沈んでしまうのたが、彼は居場所を見つけたのだろうか? 「♪名も知らぬ、遠い島より・・」ローレライと椰子の実の旋律に愛された戦士たちに、敬礼!!!

2023/03/03

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