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オルファクトグラム(下) (講談社文庫 い 72-6)

オルファクトグラム(下) (講談社文庫 い 72-6)

オルファクトグラム(下) (講談社文庫 い 72-6)

作家
井上夢人
出版社
講談社
発売日
2005-02-15
ISBN
9784062750073
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オルファクトグラム(下) (講談社文庫 い 72-6) / 感想・レビュー

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しんたろー

上巻は設定&状況説明の為に若干の長さを感じたが、下巻は一気呵成に突き進む展開で全く退屈せずに楽しめた。恋人のマミが可愛い性格の女性なのも嬉しかったし、お約束通りに危機を迎えるのもサスペンスの常道。稔が嗅覚の代わりに失うものがあるのは切ないながらも納得の設定だし、それゆえマミとの結びつきが強固になるのも巧い。犯人が殺害の際に猟奇的な行動をとった意味が語られていなかったのが唯一の残念な点だったが、そんな些末な事をすっ飛ばす程の独特の世界を創り上げていて、とても読み易いエンタメ作として筆力の高さを改めて感じた。

2020/06/19

さっこ

面白かったです。犯人に辿り着いてからはスピード感があってハラハラドキドキでした。犯人に絶対負けない!って思いながらも手に汗握りました。主人公のミノルにとって発達した嗅覚を得たことは決してハッピーエンドでは無かったのかもしれないけど、幼い頃に亡くなった双子の兄弟トオルと同じ景色を見られたことが何かジーンときました。終わり方は未来のあるものだったけど、ちょっと切なくて可哀そうだったな。

2019/08/29

momi

警察犬よりスゴイ嗅覚を持つ男の話下巻です!!素晴らしい世界観…。嗅覚を視覚化してしまう特殊能力の表現描写がとても美しい…。面白かったです!!ただ…犯人の殺人の仕方ですが、何故吸血鬼みたいな殺し方をしたのでしょうか…。壊れてる人には間違いないのでしょうが…そこ、気になりますよね〜。上下巻と分厚い本ですが一気読みしてしまいました!今後も気になる作家さんです…。

2013/09/27

Zann

★★★★☆お姉さんの事件現場に遭遇してしまった。そこから全てが始まった。怪我によって引き出された匂いへの視覚化。バンド仲間の行方不明事件とお姉さんを含む連続殺人事件の犯人を、犬並みの嗅覚で何とか解決したい主人公ミノル。かなりの丁々発止な場面でも這いつくばって地面を嗅ぐぜ!!いやぁ〜これぞ井上夢人ワールド(←あくまで当蛙比です)!!面白かったぁ!!長めのページ数も全く気にならず一気読み。読み終えると装丁の意味がわかるんだが、ちょっと地味かなぁ。もう少し幻想的な綺麗な物の方がいい気がするなぁ。(43)

2021/05/07

tengen

稔は殺人現場から犯人の匂いを辿り、遂には犯人に行き着く。 だが稔の嗅覚だけでは犯行の実証にはならない。 稔の生存を知った犯人は彼に迫ろうとする。 そして彼女の友田雅美が誘拐された。 異常な嗅覚と引き換えに視力を失いつつある稔は彼女を救えるのか。 ☆彡 破天荒な設定でもグイグイ読ませる。 面白かった。 血を抜く理由は何だったんだろう?

2021/06/13

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