いいわけ劇場 (講談社文庫 む 21-3)
いいわけ劇場 (講談社文庫 む 21-3) / 感想・レビュー
chichichi
12篇のいいわけ劇場。それぞれある一点でぶっ飛んでいる人ばかり登場するのだけれど、どれも群さん節でおもしろ可笑しい。中にはそれはちょっといきすぎている…と引いてしまう人もいるけど皆言い訳持ちながら突き進んでる。120分の女・止まらない男・無添加青年・パパの憂いは陰ながら応援したい笑。
2016/03/29
はな
みんな何やら問題を抱えており…だから仕方ないとどんどんエスカレートしていく、それがユニークで面白い短編集でした!
2016/06/30
赤い肉球
面白かった!みんな、一生懸命に生きてるな、って思う。端から見たら、異常に感じる、けれども、だ。こんな人、どっかに居るなと思わせる群さん、巧いなぁ。私も、エスカレートせずに、人目を意識して行かねば‼短編なので、まとまった時間がとれない時に、少しずつ読めた。こういうのも気軽に読めて良いね♪
2016/10/24
のんちゃん
夫の本棚から。己の欲望に忠実なあまり、おかしな行動をしてしまう人々を描く短編集。その欲望は、人間の三大欲求はもとより、おしゃれやロハス、過保護、賭け事など、様々な分野にわたる。いつもの群さんの様にこの作品でも人間の哀しみのあるおかしさが描かれている。私は結構、自分の欲は我慢してしまう方なので、この作品の登場人物の欲に対する執拗なまでの執念はある意味、羨ましくもあった。
2019/10/30
きんぎょっち
ダメだ・まずいとわかっていながら止められない・止まらない、いいわけする人たちの話を集めた短編集。メイク、風俗、食欲、吝嗇、無添加、買い物、餌やり、癒し、子ども、ストーカー、ぶりっ子、麻雀の12編。ストーカーの中年男を除いて、病的になる手前で皆なんとかバランスを保っている。むしろこれがあるから生きて来れた、人生が充実していた、と言ってもいい人もいて、よっぽど他人に迷惑をかけなければ幸せでいいのでは?という気もする…。まぁ近くにいたらやはりちょっと迷惑だが…。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしですね。
2021/02/19
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