ヴァンパイヤー戦争 9 (講談社文庫 か 54-15)
ヴァンパイヤー戦争 9 (講談社文庫 か 54-15) / 感想・レビュー
ほたぴょん
アフリカ編は内戦終結からマヌーキであるメリッサとの出会いと炎の息の洞窟探険。ただ、物語の中での重要性ではここがアフリカ編のキモだというのは異論ないにせよ、物語としての山場が8巻だったというのは否めない。こっそりお気に入りだったドゥブレは何ともあっさりと死んでしまうし。後半はミルチャを相棒にしたKGB本部への潜入と戦闘。物語を経て、最初はワンマン・アーミーを名乗っていた九鬼にも頼りになる仲間が増えたんだなあと感慨もある。
2012/01/17
akiu
舞台はアフリカからヨーロッパ、そしてモスクワへ。アフリカ編が何か中途半端な気がするのは、底本の部分が前巻で終わっていて、後から付け足したようになってしまっているからでしょうか。正直この部分、要らなかった気がする。後半もイマイチ脂が乗りきってない、歯切れの悪い文章で、あまり楽しめなかった。アフリカ編後のリハビリ期間て感じ。
2010/03/11
くろう
官能の秘儀を行うため、決死の洞窟探検へ。魔力を持つ絶世の美女メリッサ。彼女は九鬼にとっての黄金の女にはなれず、消えてしまった。ここまで健闘していたドゥブレさんもとうとう脱落。やっとキキに心を向けたのに、肝心のキキはスペシネフの罠にかかり行方不明。舞台はブドゥールを離れ、モスクワに。囚われたキキとヴァーオゥの棺を取り返すべく、美貌のヴァンパイヤ・ミルチャとともに地下施設に潜入する。ミルチャがいれば負ける気しないんだけど。次は対超能力者戦になるのだろうか。
2020/02/08
プリザエース
ヴァンパイヤーや東西の軍隊と戦うよりも、洞窟の迷宮内描写のほうが危険度が高くて恐ろしい9巻だった。入国で生きるか死ぬかの難関が数回あったが出国は楽で読者としてもホッとする。ソビエト領に密入国するくだりは主人公の本業でもあってかスイスイ読める。日本も東西に分断された架空の20世紀末で、いったいどんな結末を迎えるのか。いったん別の作品に浮気してから、10巻11巻に進むとしよう。巻末の解説は戦後日本のサブカルチャー振り返り読み物になっていて楽しい。
2019/08/05
mnagami
いよいよ残すところあと2巻。ヴァンパイヤー決戦も近い。しかしこの本はほんと世界中の試練を余すところなく盛り込んである
2017/06/06
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