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QED 式の密室 (講談社文庫 た 88-6)

QED 式の密室 (講談社文庫 た 88-6)

QED 式の密室 (講談社文庫 た 88-6)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2005-03-15
ISBN
9784062750264
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QED 式の密室 (講談社文庫 た 88-6) / 感想・レビュー

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W-G

メフィスト賞作家陣による密室本として刊行された一冊。何冊かは読んでいたが、どれも、講談社の都合に合わせて急ピッチでこしらえた内容も頁数も薄いものばかりであった。こちらも例に漏れず、肝心の密室トリックはお粗末な出来で、物語としても完結しておらず尻切れトンボ。基本バーで酒を飲みながら語っているだけで、どうやら次回作と地続きになっている模様。安倍晴明や式神に関しての蘊蓄は、少し前に読んだ今村翔吾『童の神』と関わってくる点が多く、個人的には興味深く読めた。次でかぐや姫とどう繋がるのか楽しみ。

2021/10/09

夢追人009

高田崇史さんの歴史推理シリーズ「QED」の5冊目ですね。本当は最初から読むべき所ですが短くて取っ付き易いかなと思って読みました。博学な漢方薬剤師の名探偵タタルこと桑原崇と女性薬剤師の棚旗奈々と体育会系のジャーナリスト熊つ崎こと小松崎良平のトリオのしゃべくりの醸し出す雰囲気は上々でしたね。シンプルだけど難解な密室トリックの真相にはガックリと来ましたし警察が無能過ぎるとは思いましたが、それを補って余りあるのが日本古代史の勉強でしたね。陰陽師の安倍晴明伝説の解釈と裏の黒歴史や蘊蓄の数々はとても勉強になりました!

2019/12/12

nobby

シリーズ第5弾は220頁とお手軽な一冊。薬学部で運動嫌いなタタルと文学部で空手部な熊つ崎という場違いな2人が知り合ったきっかけとして語られるのは昭和31年に起こったある密室での死。相変わらず事件の取って付けた感は半端ない(笑)それが読み終わってみると、序盤から取り上げられていた陰陽師そして式神といった逸話に見事に絡まっていく。安倍晴明の認知度も合わさり、その生まれや周囲の出来事の解析には思わず感嘆するばかり。地名や名称を漢字やその真意で探りながら、明らかにされた強者による煽りや擦り込みの怖さにゾッとする…

2017/11/23

chantal(シャンタール)

【愛のQED】これまでのシリーズと比べると、三分の一くらいの薄さにまず驚く。どうしたんだ?でも内容は濃かった。現代のと言うか、タタルたちの学生時代の密室殺人事件の真相もなるほどと思わせるなかなか凝ったものだったし、鴨川ホルモーを彷彿とさせる「式神」の歴史がとても面白かった!出雲の国は大和朝廷によって滅ぼされた幻の王朝、これは最近では定説となっているけれど、大和朝廷、ほんとに悪どいよな・・教科書には載ることのない歴史の闇は非常に興味深い。「本当の鬼は善良で無知な人々」。深いな。ボーっと生きてちゃいけない。

2021/05/07

ポチ

安倍晴明などが使役した『式神』の話。平安時代の驕り高ぶった貴族達と、それに追従した平民達により生み出された『式神』の薀蓄に、そうかも知れないなぁ、と思ってしまう。

2016/10/04

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