世界は密室でできている。 (講談社文庫 ま 49-2)
世界は密室でできている。 (講談社文庫 ま 49-2) / 感想・レビュー
❁かな❁
めっちゃ良かった!もう最高ー!THE青春♡友情、家族愛、初恋など描かれ後半涙ぐみ読み終えてページを閉じる時、爽やかな清々しい気持ちになった!先日『煙か土か〜』を読み連続で読んで正解♪『煙か〜』で名探偵として登場したルンババの中学生の時のお話。前作からスゴイと思ってたけどその頃から既に名探偵ぶりを発揮!ルンババのお隣りさんで親友の友紀夫と一緒に行動し事件を解決していく。2人の信頼関係が素敵*エノキも彩りを添える♡切ないところもあるけどクスッとしてしまうところもあった♪いつも深い愛を感じる!マイジョー大好き♡
2018/02/24
てち
どちらかというと事件の解決がメインではなく、悲しみを乗り越えていこうとする青春物語である。 ものすごく軽いノリで死体がぼこぼこでてくる。しかし文体が軽く、残酷さなどは一切ない。 またキャラが濃く頭がぶっ飛んでいるのも見所だ。そんな無茶苦茶なストーリーの中で描く愛も悪くない。むしろ、その辺にある陳腐な恋愛ものより断然に良い。
2021/01/26
セウテス
本作は「煙か土か食い物」に登場した、探偵ルンババ12こと番場くんと、僕こと主人公西村の中学から大学の頃の話。笑いあり涙ありの青春ミステリだと思うが、前半は中学生っぽいガキらしさを、後半には少し落ち着かせる等の成長を感じさせる所は巧い。謎解きっぽいのだが、今回もミステリは包み紙で本体は愛に満ちた何かの物語なのだろう。殺人事件における密室は勿論在るのだが、青春時代に立ち上がる心の壁や解決しなくてはならない自分自信の問題などを、密室に喩えているのだろう。人の数だけ密室は在り、だからこそ世界は密室でできている。
2019/12/16
記憶喪失した男
第一章の愛のハンカチの話だけで、芥川賞はとれるのではないか。甘酸っぱいキスシーンから、恋人なのかでないのかよくわからない関係をつづける西村友紀夫と榎。ラノベでない青春小説をお望みの人にはこれを勧めてますが、なぜかラノベといわれる悲劇。読んで最後、思わず落涙しそうになったのはいい思い出。エロい場面のない終始ハイテンションな小説を教えてくれ、という人にもこれを勧めたが、感想は聞いてない。この物語は、ここではないどこかへ、という思いが詰まった非日常へと変わる小説。この物語には、強い感情がたくさん詰まってる。
hit4papa
『煙か土か食い物』のスピンオフミステリ。『煙か土か食い物』で、拍子抜けするくらいあっけなく死んでしまった名探偵 番場潤二郎=ルンババの少年時代のエピソードです。現実感の乏しい設定ですが、ありない! でかたづけられない、惹かれるものがあります。乾いた笑いに包まれた悲惨さに好き嫌いが分かれそうですが、少年の友情や愛を描いた青春小説として、共鳴できると思います。
2016/07/21
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