ラグナロク洞: 〈あかずの扉〉研究会影郎沼へ (講談社文庫 き 48-3)
ラグナロク洞: 〈あかずの扉〉研究会影郎沼へ (講談社文庫 き 48-3) / 感想・レビュー
W-G
理屈のこね具合は楽しいが、色々と苦しい部分が目立つ。闖入者のカケルと鳴海が居なかった場合、あの状況を造り出す必然性がほとんど無い。駄目では無いけどウーン…な感じ。早乙女の存在と、その扱い方も疑問。というかミッシングリンクで引っ張っておいてそれはどうよ?な結末。また、咲さんの使い方がこの作品では個人的にNG。彼女の特殊スペック?を真相解明に少しでも関わらせるのは頂けない。「あとになってそういう事だったのか、とわかるような能力」という不文律に反する。後に他から事実補強してフォローしてはいるが、ちょっと…。
2016/12/04
ナルピーチ
シリーズ3作目。今回《あかずの扉》研究会のメンバーが向かった先は影郎村。嵐の中、土砂崩れに巻込まれてメンバーの鳴海とカケルが閉じ込められてしまう…。過去2作では出番が少なめだった鳴海さんが探偵役を担って洞窟内で起こる連続殺人事件に挑む。今作では“ダイイング・メッセージ”を事件のキーワードにおいた構成。途中鳴海さんによる講義もあっていい勉強になった。カケルは相変わらずの引き立て役に徹してしまってる…そろそろカケルの名探偵ぶりを見てみたいものだ!
2021/11/17
ダイ@2019.11.2~一時休止
《あかずの扉》研究会その3。ダイイングメッセージがメインでその講義が結構面白かった。
2014/04/05
セウテス
《あかずの扉》シリーズ第3弾。今回は「クローズドサークル」「ダイイングメッセージ」がテーマ。今回メンバーは、宿泊施設に改装された地下洞窟に、閉じ込められてしまう。そして起こる連続殺人、何重にもなる密室の中の密室、見立て殺人にミッシングリンクと、ミステリファンの為の一冊と言えます。少々謎解きの為の事件と感じはしますが、これだけ盛り込んだ設定は発想が凄いと割り切りましょう。地上と地下と見取り図が載っていますが、見比べるだけでも一つのトリックに気が付けます。鳴海が名探偵として、じっくりと読める作品を希望します。
2017/07/06
へくとぱすかる
前2作よりは短いが、それでもこのボリューム。しかし割と早く読めたような気がします。理由は舞台が閉ざされた空間であること。人物の動きというよりも、推理を語る記述がほとんどだった感じ。これは前2作にも共通しますが、それが際だっていたようです。せっかくの推理を何度も覆されるが、それがひとつのサスペンスになっているような作品。そしてあのトリックには唸りました。
2018/01/18
感想・レビューをもっと見る