御書物同心日記〈虫姫〉 (講談社文庫 て 8-17)
御書物同心日記〈虫姫〉 (講談社文庫 て 8-17) / 感想・レビュー
タツ フカガワ
シリーズ3作目もこれまで同様、劇的でも派手でもない7つの短編連作ですが、読後のほっこりする心地よさがクセになります。なかでも「探書」「虫姫」「洲崎」がよかった。ただこれが最終巻のようで、本好き同心東雲丈太郎の話、もっと読みたかったなあ。
2018/05/19
るすみら
御書物同心日記という名が冠されたシリーズの3作目。江戸期に将軍家の蔵書を管理していた書物奉行の部下、同心達の日常を切り取った物語。大きな事件は起こらず、心にさざ波が立つか立たないか、というような出来事が丁寧に綴られているのが良い。各短編のラストシーンが粋で、表紙のとぼけた風味もお気に入り。国内最高ともいえる蔵書を管理していた人たちの仕事内容が、初めて見聞きする事で結構おもしろい。実存する「幕府書物方日記」は東京大学史料編纂所から大日本近世資料 8-1~8-18として1745年(延享2年)分まで刊行のよう。
2010/01/09
Syo
なかなか面白い
2024/04/18
こおり
御書物同心(3) このゆるゆるした独特の面白さ。なんで続きが出ないのかしら。灰姫のことは未解決だし、丈太郎くんの嫁探しもまだまだこれから。是非お願いしますよ出久根さん。「百日紅はくすぐったがりの木」同僚の角一郎はあんまり好きなタイプじゃないんだけど、こういう事を考えるあたりが何とも憎めないキャラなのよね。今度、百日紅の木をくすぐってみよう
2015/02/28
KAZOO
再読なので、三作目から読んでいます。このような職業があるということをよく作者は見つけたと感じました。やはり作者の職業が古本屋ということでかなり勉強されているのでしょう。副題が虫姫とはありますが、わざわざつけなくてもよかったという感じがします。
2013/11/06
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