真相 (下)―“切り裂きジャック”は誰なのか?
真相 (下)―“切り裂きジャック”は誰なのか? / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
上巻よりは読みやすい。警察や新聞社に送られた切り裂きジャックからの手紙の分析、実際の事件の状況と手紙の内容、日付、投函場所等を付き合わせていくところなんかは興味深い。離婚した後もずっと某サイコパスを気にかけて援助し続けた女性の生涯もなかなか。彼女は元夫を疑わなかったのか?結局、残された記録、証拠の状態が悪く、本人も亡くなり、子孫もいないことから、現在の技術をもってしても裁判で有罪にできるようなネタはなく…。まぁ、コーンウェル先生はこの調査に7億円も投じたそうやから、自分の意見を押し通しても許されるよね!?
2020/05/04
naginuko
シッカートが犯人と特定した上での検証を続けて行く。こじつけと言えなくもない。あまりに古い事件だとやはり立証しづらいのだな。あくまで犯声明文を出した人物が切り裂きジャック本人だとしての検証だが、もし手紙を出したのがただの便乗愉快犯だったら…全ての証拠は崩れ去る。それは誰にもわからない。一番不思議に思った内臓への執着は画家だから、とか性的不能者だから、では納得いかなかった。外科医が疑われるほどの手際のよさだったのだ。 やはり全ての疑問に答えてくれるものではなかった。
2015/04/21
どら母 学校図書館を考える
記入漏れ
2017/09/24
ウチ●
ヴィクトリア朝末期ロンドンはイースト・エンドの陰鬱な風景が目に浮かぶ。多くが散逸してしまったとはいえ、ジャック・ザ・リッパー事件関連の証拠品、写真の数々が実際に公文書館にて公開されているとは。本書を読む限り、限りなく「黒」としか思えないシッカートの魅力的な風貌には戦慄さえ覚える。上・下巻を通読して、最後に上巻・扉にある献辞に改めて衝撃・・・スコットランド・ヤードのジョン・グリーヴ副警視官へ・・・貴方なら捕まえられたはず・・・
2014/10/18
Mazza
小説で読みたい。
2022/05/08
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