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時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

作家
東野圭吾
出版社
講談社
発売日
2005-08-12
ISBN
9784062751667
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時生 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

本書の前に発表された『レイクサイド』では親は子供のためにはどんなことでもやるのだということを歪に、陰鬱なムードで語ったが、本書は子供は親にとってどんな存在なのか、そして子供は親をどこまで信用し、慕うことができるのか、と子供の側から親子の絆を描いている。つまり2作は全く物語の色調は違うが表裏一体なのだ。そして親にとって子供とは未来なのだ、どんなに辛くてもこの子のために生きていかねばならないという生への原動力となる存在なのだと高らかに謳っている。実にストレートな“泣ける物語”だがたまにはこんな東野作品もいい。

2013/04/07

ヴェネツィア

この作品の着想の元になったのは、ロバート・ゼメキスの"Back to the Future"だろう。ただ、私は主人公の拓実がどうも好きになれず、共感もしにくいのである。もっとも、その代わりにもう一人の主人公トキオには感情移入しやすいのではあるが。あるいは、それも作者の計算の内であったかもしれない。他の登場人物では大阪のツッパリ姉ちゃん竹美がなかなかに痛快である。また、プロットは最初から通常の意味でのリアリティを捨てている分、叙述に力が入る。そうは言っても随分ご都合主義的であることも否めないが。⇒

2020/11/24

どんちん

SFファンタジー的な話は好きだ。が、これほどイラつき、不愉快な思いをした本は初めてだ。それでも読んだのは、父である拓実に、どういう経緯で変わったか、それを見届けたいということにつきた。作者によると、「バカを書きたかった」ようだが、こいつはバカというレベルか?非常識の塊だぞ、本当に東野圭吾はこいつが一番好きなキャラなのか?と、とにかく八つ当たりをせずにはいられなかった。とはいえ、エンディングはすっきりとしており、また感動するものであった。この感動を素直に受け入れることにより不愉快な思いが報われた気がする。

2012/10/28

むらKみ

家族の絆を考えさせられました。時生の人生は短かったけど充実してたと思いますね。どんなに辛い境遇でも必ず生まれてきた理由があるんだよって。内容はSFですがダメ男になりそうな父親を更生?させ、母親の命を守るため歴史を少し変えた息子の達成感が伝わってきました。 東野圭吾おそるべし。(^^) 

2013/06/11

ダイ@2019.11.2~一時休止

SF物。最初につながる終わり方がちょっぴり切なくてイイ。

2013/07/28

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