KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

運命: 二人の皇帝 (講談社文庫 た 56-28)

運命: 二人の皇帝 (講談社文庫 た 56-28)

運命: 二人の皇帝 (講談社文庫 た 56-28)

作家
田中芳樹
幸田露伴
出版社
講談社
発売日
2005-09-01
ISBN
9784062751896
amazonで購入する Kindle版を購入する

運命: 二人の皇帝 (講談社文庫 た 56-28) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鐵太郎

明治の文豪・幸田露伴の歴史小説「運命」を、現代の青少年が読み易いように翻案したもの。原文でどのような書き方をされたのかはわかりませんが、わかりやすく歴史を描いています。中華帝国の一つ、明の二代目・三代目皇帝の争い、「靖難の変」のときの伝承がテーマ。この三代目が名高い永楽帝なのですが、原作にない三人の宦官、鄭和、イシハ、侯顕を狂言回しに使って面白い歴史に仕立て上げています。よく学べば歴史ってこんなに面白いんだよ、と言う田中さんの声が聞こえてきそうです。中学生あたりに薦めたい。むろん。もっと年長の人にも。

2008/10/12

ホームズ

靖難の役の話をもっとやってくれた方が面白くなったかな。永楽帝自体があまり好きになれないキャラクターだったのが残念。燕王時代に仕えていた武将達や敵方の武将達をもっとメインにしてくれた方が良かったかな~(笑)

2011/11/14

Mu@仔羊堂(文フリ東京39,け-19)

明の太祖朱元璋亡き後の相続戦争を描いた物語。自ら戦場を駆け抜ける燕王(後の永楽帝)に対し宮城奥に留まる二代目が勝てるはずないよなあ。それにしても中華の皇帝の例にもれず統一後に粛清をはじめ後継ぎを滅亡させてしまう朱元璋の姿は歴史に学ばないにもほどがある。でもそれほどまでに皇帝の、というか人間の猜疑心の深さは計り知れないんだろうなあ。本書は幸田露伴の作品の田中氏によるリライトだけど数々の中華物を描いている作者らしく、生き生きとした人物描写と戦争場面の高揚感があって読み終わって満足できた。やっぱり歴史って面白い

2015/02/02

keisuke

再読。子供向けに書いたとはいえ、少し易しく書きすぎじゃないかなとは思う。燕王が入城する時に鉄板が落とされる描写は、直前に読んだ「西風の戦記」にもあったから作者好きなんやな。

2015/03/18

xiaoxue

そう言えば明の最初の頃って知らないなと購入。子供向けということもあり非常に読みやすかった。 本の内容とは直接関係ありませんが、読んでいる最中に洪武帝と崇禎帝の猜疑心について思い浮かび、崇禎帝の痛ましい最後もこれもまた運命であったのだろうかなんて思ったりしました。

2015/12/05

感想・レビューをもっと見る