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アナン、(上) (講談社文庫)

アナン、(上) (講談社文庫)

アナン、(上) (講談社文庫)

作家
飯田譲治
梓河人
出版社
講談社
発売日
2006-02-16
ISBN
9784062753135
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アナン、(上) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

例えば時代小説が苦手、と仰る方に高田郁さん『みをつくし料理帖』おすすめしたくなるように、ファンタジーが苦手と仰る方に、敢えておすすめしたくなる逸品。初雪舞う都内。記憶喪失のホームレス・流(ながれ)が高級料亭の残飯漁るゴミ置き場で見つけてしまったのは、まだへその緒残した赤ん坊。「アナン」と名づけられ、ホームレス達の愛情を一身に注がれる無力な赤ん坊の持つ、人の隠れた負の感情を受け入れ、浄化する不思議な力。成長し、幼いながらタイルを使ったモザイクアートとして昇華するすべを得たアナン。『ぼくとアナン』読むための→

2015/05/14

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

ごみの中に捨てられていた美しい赤ん坊。記憶喪失のホームレス・流に拾われて、彼と路上生活者の仲間たちに育てられる。〈アナン〉と名付けられた赤ん坊は、人の悲しみを受け止め浄化する不思議な力を宿していた。社会のセーフティネットからこぼれ落ち、底辺で生きる人々は誰もが悲しい過去を背負っている。アナンとの触れ合いによって、再び生きる喜びを取り返したホームレスたちだが、穏やかな日々は長くは続かなかった。ファンタジーの衣をまとったヒューマンドラマ。でも、通読して分かった。これはまだ、ほんの序章に過ぎなかったのだと。

2015/06/23

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★人間賛歌・性善説、綺麗事のファンタジー。ある訳無いでしょ、って笑いたいなら笑えば良い。否定したいだけ否定スればいい。「愛は、概念ではなく、一種の力」その通りだもの。そんなの、当たり前だもの。世間知らずの幼さにうつるなら、それは私の不徳のいたすところ。愛は力なのです。それは、真実なのです。本作はファンタジーですが…確かに、現実は厳しい事ばかりですが、それでも言わせてください。「愛は最強です」…ぁぁ青臭いレビュー(汗)本作の良さを、伝えきれないのは私の幼さです。スピリチュアル好まないのにコレは好き!

2015/06/02

財布にジャック

主役のアナンと流のキャラクターは勿論、ホームレス仲間やその後に出てくる登場人物が皆とっても魅力的でした。人情ありミステリーありファンタジーありホラーありと盛りだくさんな上に、要所要所にうま~く謎がちりばめられているので、どんどん引き込まれてしまいます。アナンは果たしてどこから来たのか?そして流の失われた記憶は?下巻が楽しみです。

2011/01/16

Bugsy Malone

「沙粧妙子-最後の事件-」や「NIGHT HEAD」、「アナザヘブン」を手掛けた飯田譲治さんの小説なので期待を込めて読み始める。死に損ないのホームレスに拾われた赤ん坊アナン。天使の様な赤ん坊はホームレス達に守護され、ホームレス達は赤ん坊の不思議な力に忘れようとしていたひと時の安らぎを取り戻す。優しく、哀しく、残酷なほどリアルに描かれた物語。たまらず ...下巻へ。

2022/10/24

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