新版 サイキック戦争II 虐殺の森 (講談社文庫)
新版 サイキック戦争II 虐殺の森 (講談社文庫) / 感想・レビュー
くろう
恋人を救出し、惨殺された姉の復讐を遂げるため、カンボジアへ潜入した翔。なんだか最後まで好感の持てない主人公だった。数々の死地を超え、仲間を失いながら辿り着いた先では元恋人は無惨な姿となっていた・・・。目的を果たせないままに目先の目標を立てて行くのはモヤモヤした。そしてなかなかサイキックしない。亡き元恋人が遺した子供を守り、竜王の為に命をかけた蘭子がいなければ。終わり方は思ってたよりも明るかったので良かった。確かに少し駆け足だった気もする。もう少し歴史の勉強しとけば良かったとも思った。
2020/02/15
あきぴー@武蔵国
感想:★★★☆☆ 笠井潔さんが作るコムレ・サーガの一翼を担う作品です。 表面的には、陰謀説をちりばめた、登場自分が次々に死んでゆく、超能力を題材にしたオカルト小説にしか見えない。 一般的に幾多の苦難を乗り越えることで人間は成長するイメージを持っていますが、成長を拒否し、成長しようとする自意識を取っ払うことで、何か出来るのではないかとこの小説は問いかけているような気がします・・・ 本小説より先に復刊されている「バンパイア・ウォーズ」は同じシリーズでありながら正反対の書き方をしていますね。
2006/04/04
ぬきゃま
前島賢の解説で『ヴァンパイヤー戦争』がマンガ原作として構想していたことを知った。作画は永井豪を考えていたようなので読んでみたい。
2013/11/05
クロサコ
表紙で一本釣りにされてしまった。話もよくわからなかったし、容疑者Xの献身の批評もアレだったし、笠井先生はよくわからないお人だぜ。
2013/01/06
hroko
ヴェトナム戦争を背景とした組織的陰謀に、友人、知人、家族という個人的なつながりで立ち向かおうとする超能力者の主人公、華僑的な組織力で援助するヒロインの物語は、実は神的な上位存在の代理戦争…という壮大な設定はドキドキです。ヒロインの毅然とした言動が素敵です。ヴェトナム戦争時代のインドシナ半島がメインに、その他の歴史的な事件を伝奇的に解釈しつつ設定を盛り上げていくのですが、残念な「打ち切り」的な終わりかたになっています。もっとも、冷戦の集結を象徴するできごとで、上手くまとめているのは流石というところです。たぶ
2012/01/29
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