もつれっぱなし (講談社文庫)
もつれっぱなし (講談社文庫) / 感想・レビュー
徒花
あんまりおもしろくない。会話形式だけで物語を進める発想はおもしろいけど、肝心のストーリーが単調すぎる。登場人物が基本的に二人しか出せないという縛りがあるし、場面転換がしづらいので仕方ないが、会話形式だけで物語を作った意味がよくわからない。また、なんかタイトルの付け方もイマイチで、タイトルを見てちょっと出だしを読んだだけで話の展開がわかってしまうのも困り者。ただ最後の『嘘の証明』は最後に意外性があったけれど、わざわざ読むほどの本ではなかった。あとなぜかホラーチックな装丁だが、ホラー要素は特にない。
2016/12/11
takaC
もつ・れる【×縺れる】 国語 [動ラ下一][文]もつ・る[ラ下二]3 事柄が入り組んで決着のつかない状態になる。「交渉が―・れる」「試合が―・れる」こんがらかる (goo辞書)
2015/04/01
きっしぃ
全文男女の会話文から構成。宇宙人、呪い、幽霊の存在を証明したい女と、それに反論する男の色々面倒くさい会話。これを面白いととるか、くだらないととるかは感想が分かれそうなところ…。一時間ほどで読めちゃうので、暇潰しにはぴったりという感じかな。こんな面倒くさい女と付き合ってる男たちは心が広いな、というのか最終的にはそれが出来ちゃえばいいのか?と、わたしにはどちらの気持ちも理解できない。
2017/10/28
Satomi
男女二人の会話のみで展開される短編6話。噛み合わない男と女。微妙なズレが端からみているとクスリと笑える。外見はナメクジの生物を「宇宙人」と言い張る女と、それはただの「ナメクジ」と譲らない男。結局のところ、宇宙人と言い張る私を認めるの??と、いう女の深すぎる問いなのだと思うが…。男女の力関係がうかがえる…。「もつれっぱなし」絶妙すぎるナイスなタイトル★
2015/04/23
kaoru
全編男女の会話文のみの短編集。しかも、片方の人が宇宙人や幽霊などの存在を証明しようとする話。噛み合わない会話でフラストレーションがたまることもありましたが、後半の短編では仕掛けがあって驚かされます。
2016/06/10
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