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スイス時計の謎 (講談社文庫)

スイス時計の謎 (講談社文庫)

スイス時計の謎 (講談社文庫)

作家
有栖川有栖
出版社
講談社
発売日
2006-05-16
ISBN
9784062753876
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スイス時計の謎 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

モロッコ~で感じた温さもなく、火村先生もちゃんとキレがあり全体的には満足。あるYの悲劇は普通。女彫刻家~はまさに火村シリーズ、という事の顛末で割りと好き。シャイロック~は、そのトリックで短編一本書いちゃうのはどうなんですか?って感じで微妙。そしてスイス時計~が非常に良かった。90年代のクイーンと言われた作者の面目躍如です。夏風邪をひいて、ぼぉっとした頭で読んでいましたが、文庫版345ページから始まる火村先生のセリフ「ええ、私も見たわけじゃない~」のロジックだけ理解出来なかったので、誰か判る人教えて下さい。

2016/06/19

nobby

作家アリス13作目にして国名⑦今回は実に正攻法な中編4つ。「ダイイング・メッセージ、首のない死体、密室ときて、これはストレートな犯人当てだ。」作家自らあとがきでは興奮気味だし!有栖川有栖という特徴的な名前を自虐気味に風刺するのが微笑ましく、また青臭いのもいい!表題作での、まさに直球ど真ん中ロジック炸裂に酔いしれるばかり。とにかく丁寧に順番に消していきながら「あなたが犯人でしかあり得ない」にはぐうの音も出ず…論理の完全理解には少々時間が必要だけど(笑)そしてコンパクト故に愛らしい駆け引き少なめは寂しい限り…

2021/10/15

ALATA

名作の誉れ高い国名シリーズの本書。噂にたがわず犯罪捜査をフィールドワークにする異能の社会学者火村助教授の謎を解明するロジックを堪能しました。イニシャルのない時計をしているから犯人だ~ハードエビィデンスですねー。他にダイイングメッセージもの「あるYの悲劇」がちょっとヒネリが効いて面白かった。★4※旧友との再開を果たし、美人推理作家と噂されるアリス?、学生時代の淡い記憶が切なくて。時は流れ、私を追い越す・・・といった印象です。

2023/10/11

セウテス

作家アリスシリーズ第13弾、国名シリーズ第7弾。「あるYの悲劇」はアンソロジー「Y」の悲劇入。1つは首なし死体の謎で、何故首を持っていったのかだが、真相よりも終わり方が何時もと違う面白さがある。又1つは密室ものだが、どの様に密室を作ったかよりは、如何にして密室の謎を解くのかに重点が置かれていて興味深い。「スイス時計の謎」は、正にスイス時計の様な精巧で美しいロジックです。令和の初日の出を見て感じる厳かな心持ちの如し、本格の頂を感じられて言葉がない。これを求めて、ミステリを読んでいると言っても過言ではない。

2019/05/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

作家アリスその13&国名その7。短編集。表題作やシャイロックの密室なんかがイイ。

2013/10/19

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