麿の酩酊事件簿〈花に舞〉 (講談社文庫)
麿の酩酊事件簿〈花に舞〉 (講談社文庫) / 感想・レビュー
とも
★★★☆名門富豪の観修寺文麿は婚活中。いろいろなところで美女と出会い、その都度殺人事件に遭遇する。酔っぱらって額を机にゴンと打ち付けると本人の意識が飛び、探偵の顔が現れる。そうして、章ごとに美女と出会い殺人に巡りあい、そうして可決してフラれる。テンポはいいが、浅い内容で読み流すばかり。
2019/02/23
豆乳くま
鎌倉の名家勧修寺家十七代当主文磨三十一歳。祖母のまつゑに日夜結婚をと尻を叩かれ、しかし前文七カ条本文八十六カ条にもおよぶ婚姻家訓(笑)により前途多難。美女と謎に縁があるが酒に弱く酔い潰れる寸前に何故か別人格?に変貌し安楽椅子探偵で謎を解く。コナン君の眠りの小五郎宜しく全く覚えていなく美女達は文磨に感謝しつつ姿を消してしまう。やはり安楽椅子探偵は好みではないが文磨とまつゑ、執事の大原との会話はテンポが良く大原のウザい蘊蓄も心和み大原の孫七海との続きも気になり次も読みたい。
2015/01/12
十六夜(いざよい)
麿シリーズ1作目。原作とコミックと小説がそれぞれ別の人というややこしい作品ながら、軽快なテンポてサラッと読了出来る読みやすさでした。酔えば酔う程推理が冴える文麿(なんだかジャッキー・チェンの酔拳のよう)だが、酔いが冷めると推理自体をすっかり忘れてしまい、お近づきになった令嬢ともリセットされてしまうという設定が斬新奇抜で面白かった。いつもガチガチに固めた推理が多い高田さんだけに逆に"こんなんも書くよ"という感じでいい意味で力が抜けていて良かった。
2014/06/08
LUNE MER
他社のコミックのノベライズ、歴史ミステリー要素皆無、という高田崇史要素がほぼ皆無のシリーズ。といっても2冊のみだが。毎回ワンパターンの展開(水戸黄門的な良い意味でのワンパターン)が心地よく、ちょっとした空き時間にピッタリの良作。オリジナルのコミックから独立してこのシリーズも描き続けて欲しいなぁ高田崇史先生。
2020/10/13
ロボット刑事K
二重人格の人物が物語に登場するのはよくあるパターンです。しかも本作の主人公文麿は、二日酔い確定の泥酔状態になるや、突如それまでの腑抜けたお坊ちゃまが姿を消し、理路整然と謎を解く名探偵に変身するという、まるで鬼滅の我妻善逸のような御仁。解説読んで初めて知ったのですが、本作は漫画のノベライズとのこと。しかし、漫画を小説化する意味がよく解りませんな。悪く言えば、他人の褌で相撲とるようなものでは?千里眼の探偵、無理やりな結末、ご都合主義。お腹一杯です。☆2つ。旧家であるだけで、そんな上等な家訓に従うとは滑稽です。
2022/06/05
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