燃える蜃気楼(上) (講談社文庫)
燃える蜃気楼(上) (講談社文庫) / 感想・レビュー
まつうら
イベリアシリーズの3作目。おなじみの登場人物たちに加えて、新たにアメリカ政府筋の諜報員たちが活躍を見せることに、日米開戦以降の時代の流れを感じる。上巻のハイライトは、カナリス提督がヒトラー失脚後のドイツを想定して、隠密に連合国側と和平工作を行おうとするシーン。どうやってか隠密会談のことを察したゲシュタポに踏み込まれ、絶体絶命か!という瞬間、スペイン治安警察の機転によって救われる。日ごろから北都が各方面と友好関係を築いているから助かったかと思いきや、だんだんと連合国側の謀略を思わせる著者の演出が心憎い。
2023/10/06
えと
何とも小気味のよいテンポにドキドキハラハラな展開。国としては、連合軍か枢軸軍か中立国かは、額面上ははっきりしているが、その分子のスパイか個人かは誰が敵か味方かわからない。下巻に進みます。
2016/03/25
ひで
下巻へ。
2017/01/24
でつ
シリーズなんですね。いきなりこれから読み始めて、歴史が苦手な自分は良くわからないこと多し。そしてカタカナ名前がいっぱい出てくるしそこでつまずいている自分がいました。読ませる力はすごい、ぐいぐい読めます。
2017/12/29
へいへい
イベリアシリーズ第三弾。物語の進みがやや緩慢になった気もするが、相変わらずグイグイ読ませる。ところでこれ、第何弾まで続くんだろう?そんな事も把握しないで読み進めてる。それもまたよし。
2016/05/03
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