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分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(中) (講談社文庫)

分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(中) (講談社文庫)

分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(中) (講談社文庫)

作家
京極夏彦
出版社
講談社
発売日
2006-09-16
ISBN
9784062755016
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分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(中) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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セウテス

中巻。刑事の木場が動き出し、過去に長野で捜査にあたった伊庭元刑事は、京極堂の所へと足を運ぶ。館では婚礼が近づき、ようやく事件の謎を掴んだ榎木津と関口は、新婦を護る為に奔走する。しかし終盤、護りきれなかった様な急展開となる。今回は犯人が誰かというよりも、何故なのかを推理する方に重点が有ると感じる。ストレートに犯行を描いても、肝心の謎を理解出来ないと思われ、各々レギュラー達の独特の世界観の話を、楽しむ事が必要なのだろう。中々難しい話も有るのだが、その世界観を理解した上での謎解きが、本シリーズの核だと良く解る。

2020/11/27

えみ

解明が待ち遠しい中巻。混濁する中で確かなことを探そうと焦燥する関口君の鬱っぷりが、怪しげな鳥屋敷と相まってこちらとしても平常心じゃいられなくなる。何者かが見ている。それは過去4人も花嫁を殺してきた犯人か、殺されて剝製にされた無数の鳥たちの生命のない黒い穴か。それとも陰摩羅鬼…なのか。まどろっこしいことは一切無用!榎木津が大胆不敵に動き出したとき、悲劇が目の前に迫っていた!?シリアスな場面でも嗤う。関口&榎木津最高だ。一方、京極堂で中禅寺夏彦が語る姑獲鳥、そして陰摩羅鬼。直接関わっていないのに存在感凄い。

2022/05/09

*maru*

元長野県警の伊庭は木場修の訪問を受け未解決のままの伯爵家の事件に想いを馳せる。再び疼き出した古傷に癒しを求め眩暈坂に足を踏み入れ京極堂の元へ。御座敷談義の儒学については非常に難解だったが今回もわかった気にさせてくれる京極堂の講釈のお陰で朧気ながら輪郭が掴めた。漆黒の鶴。陰摩羅鬼と姑獲鳥。死と直面する存在。相変わらず不安定な関口の語り口がもたらす不吉な予感。比較的地味でシンプルな展開だがこれまで以上に重く哀しい結末が待ち構えているのだろか…。下巻へ続く。

2017/02/12

yucchi

ようやく京極堂登場。相変わらず何を仰っているのかチンプンカンプンだよ(笑) 由良家での話は気になってあっという間に読んでしまう。榎木津の目はまだ見えないが、彼は何を視ているんだろう? 今回の憑き物落としは果たしてどうなるのか? また気になるところで終わってるし! 早く次!次!

2014/07/19

佳乃

警察を辞めた伊庭さんの元に木場さん登場。なんだか過去に戻りつつあるようで、京極堂の元に行くが・・・それもまた自分の気づかない何かに導かれたのですね。関口君は目が不自由になった榎さんといるが、なんだか目が不自由を欠いている割に榎さん視えているよう・・・でも、誰のか解らずもやもや。関口君、いつもよりはりきってるよね。はりきってるけど、やっぱり色んな意味でいつもの関口君だよね。あぁ、そしてやっぱり薫子さんが・・・黒い鶴は何?鶴の女王なの?京極堂ついについに来るよ。

2018/06/26

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