仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫 し 54-12 建築探偵桜井京介の事件簿)
仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫 し 54-12 建築探偵桜井京介の事件簿) / 感想・レビュー
セウテス
【建築探偵桜井京介シリーズ】第7弾。今回は初の海外編という事で、イタリアのヴェネツィアでの物語。作者のイタリア愛が強く感じられるトラベルミステリ的な蘊蓄やガイドが至る所に在り、実際の事件発生までは結構時間がかかる。犯人側のトリックは、比較的簡単に想像がついてしまう、よって最初の方で少し明かされているが、以前この島を訪れた後に行方不明となった女性の謎が問題となる。切ない結末だが、男の勝手な思い込みには、もっと冷たい終幕でも良いと思う。私的にはキャラミスの認識で読んでいるから、蒼の成長を感じる事は気持ちいい。
2021/02/26
coco夏ko10角
建築探偵シリーズ8冊目。イタリアが舞台。名前・地名カタカナ覚えるの苦手(汗 時期が短編『神代宗の決断と憂鬱』の後なので蒼が悩んでいる。大人になっていく蒼の決断。最後、京介と犯人の場面でちょっとゾクリと。
2017/11/02
コス
このシリーズ始まって以来の海外ネタです。ちなみに横文字の名前はあまり覚えられません(汗)今回のテーマは挙げるならば裏の顔とでも言うのでしょうか?こてこての推理小説というよりは人間関係の複雑さをテーマとした一風変わったストーリーな気がします。
2014/04/09
honoka
ひたった〜。ここでは香澄は蒼なんだよね。美しいアントネッラやスフィンジェ。相変わらず頭の切れる京介。タイトル通り小さな島で起きたことの終末にくる大どんでん返しはお見事。蒼の「誰かを幸せにするために、自分を犠牲にするなんて駄目です。気持ちはわかるけど、それじゃ助けられた人だって辛いです。みんなで幸せになるのが正解だし、本当の幸せなんです。絶対僕はそう思います」に共感。
2014/05/16
roomy
行ったことのあるヴェネチアが舞台なので楽しく読めました。読後は良くはないけど蒼の成長に感動。私は仮面をかぶって生きたくはないな。今回は特に建築物はなかったが古い建築物が多いイタリアってことで良しってことかな。それにしても本当にイタリアの警察はあんなにひどいのだろうか。怖いな。
2013/02/26
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