鮮血のヴァンパイヤー<九鬼鴻三郎の冒険1> (講談社文庫 か 54-20 九鬼鴻三郎の冒険 1)
鮮血のヴァンパイヤー<九鬼鴻三郎の冒険1> (講談社文庫 か 54-20 九鬼鴻三郎の冒険 1) / 感想・レビュー
ブナ太郎
武内さんの絵に惹かれて購入したけれど、とても楽しめた。これをライトノベルと呼んでいいのかは分からないが、もしそうなら最もハードボイルドしている作品ではないだろうか。東京を廃都にしたいという願望を持つ主人公、九鬼がその欲望に率直で、一見暴力的ではあるけれど、一本芯の通った男で見ていて非常に清々しい。ヘタレばかりの主人公が大半になってしまったライトノベル界に旋風を巻き起こしてくれそうだ。まさにこんな主人公を探してましたよ、といった感じ。続きが楽しみだ♪
2011/12/06
α0350α
さすがに本編を読んだのが数年前だと入っていくのが辛いですね。ヴァンパイヤーとかも全く登場せずに暴走族や右翼の話だったのでかなり昭和を感じました。あと二冊手元にあるので続きを読みます。
2013/11/11
角
「ヴァンパイヤー戦争」外伝第1部。本編より前の時代の話で、ヴァンパイヤーが出てこないため、伝奇風味はなし。本編登場キャラがこちらにもいろいろ出てくるので、それも楽しみ。元版よりタイトルを変更した意味があるのか、どうか……。
2011/02/21
akiu
外伝ということで、九鬼の若き日の冒険です。でも基本的なバイオレンスアクション路線は正伝と同じですし、若さ故の性格ってところも、もともと猪突猛進型だからあまり違いが無いような。色欲を知らないってところくらいでしょうか(まあそこが大きいのかもしれませんが)。ウスペンスキーが出てきたりと、外伝ならではの楽しみ方は一応あります。
2010/03/17
なお
解説より「現代風俗を描くことは、同時代の読者に対しては言葉が届きやすくなるだろうが、わずか数年後の読者にはもう言葉が届かなくなるかもしれない」と指摘されています。ソ連崩壊以後。技術革新や過激派テロリストの暗躍が遠いものになった現代から見れば、本作は古臭い小説と形容されるかもしれませんがあの時代だからこその面白さと時代を真剣に生き抜いた若者のエネルギーは今でも充分に読者を魅力する作品です。
2016/05/06
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