新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 み 9-7)
新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 み 9-7) / 感想・レビュー
takaC
ここまでは大河の『西郷どん』では過去の時代でまだ家定も斉彬も存命のまま(家定はだいぶ瀕死だが)下巻へ続く。『西郷どん』とは細部と言わず色んなところで随分と違うので下巻を読むのはしばらく先延ばししておこうかな。
2018/05/17
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
2008年度の大河ドラマの原作でした。 薩摩島津家の分家に生れながら、聡明さゆえに藩主斉彬の養女となり、斉彬の秘命を帯びて十三代将軍家定の正室となった篤姫の生涯。おそらく江戸中期に生まれていれば、このような激動の生涯を送ることなく大奥で静かに暮らしたに違いない。女性の視線から描いた幕末というのは当時あまり読んだことが無く。視点が新鮮でなかなか面白かった。★★★★
ALATA
江戸城大奥、最後の御台様。天璋院篤姫の物語。幕末行く末を女性視点から描いたところは初めてでとても興味深く読ませていただきました。薩摩島津、藩主斉彬の命を受けて13代将軍に正室に。時代が違えば巴御前のように政をを司どっていたであろう聡明な器量の持ち主だったんですね。黒船来航に揺れる幕府、入與の儀式、継嗣問題のなど水戸と紀州の確執に翻弄されて哀しい運命となったなぁ。★4※西郷吉兵衛、老中阿部伊勢守、、彦根藩主,井伊直弼と役者が揃い粛々と攘夷の嵐に踏み込んでいく、次巻へ。
2024/11/02
molysk
島津の分家に生まれた篤姫は、どのようにして将軍御台所として大奥を統べ、支え、そしてその幕を引く役割を担うようになったのか。勝ち気で男勝り、学問を愛する姫に、名君斉彬は目を留め、篤姫を養女として、十三代将軍家定への輿入れを目指す。生家と故郷を離れ、江戸城へと登る篤姫に、斉彬が伝えた密命。病弱な夫を支え、心を通じ合わせながら、養父から課せられた使命と、徳川の御台所として使命とのはざまで、篤姫が選んだ自らの果たすべき役割は。生家の乳母が遺した言葉を胸に抱き、篤姫は自分の道を引き返すことなく、一歩一歩進んでいく。
2021/08/15
Rin
[借本]こちらも職場の上司から。ドラマも見ていなかったため、篤姫に関する知識は全くと言っていいほどなかった私。それでも彼女の翻弄される人生に見入ってしまう。武家の姫から一気に地位が上がる彼女。そして、篤姫に関わる人たちとまっすぐに向き合い、悲しみや憤りに喜び。様々な感情を見せてくれた。たくさんの事を学び、理不尽な目にあっても折れることなく、より強くなる。強くなっても他者を労わる優しさは無くさない。そんな篤姫の成長を追いかけていきつつ歴史を学ぶこともできた。このまま下巻にいきたいと思います。
2019/02/25
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