神々のプロムナード (講談社文庫 す 30-1)
神々のプロムナード (講談社文庫 す 30-1) / 感想・レビュー
べすたん
前半は良かった!後半は…何かこれでいいのか?という感じで、終わってしまった。ちょいと残念な感じが、もう少し何とかならなかったのか?という感想ですね。惜しい!実に惜しい。
2014/09/06
大福
某真理教事件のせいでプロット変更を余儀無くされたという成立過程に興味を惹かれ読んでみた。松岡が残したメッセージの意味に史郎が気付き、捜索をする過程などはゾクゾクするし、楽しんで読めた。後半はトーンダウンの感も無きにしも非ずだが、最後のハイライトは全く予想出来ずに、なるほど、そうなのかと驚かされる。某真理教以前は多く感じた新興宗教は一掃された。そう考えると某真理教のしたことの重大さが分かる。その時代背景を考えると新興宗教に肯定的な終わり方はなかなか凄い。真のプロットがどうだったのか気になる。
2016/07/16
カンパネルラ
どうしてもオウムの新興宗教の一連の事件をを連想してしまうが、アイデアはその前にあったらしく、ストーリーの変更を余儀なくされた感じは理解出来る。新興宗教に対する好意的とも思える結末は冷静な判断だと思う
2008/11/23
すばるM45
この作品の構想時にオウム真理教の一連の事件が起こり、かなりの軌道修正を余儀なくされたらしいですが、現実の事件の方があまりにインパクトが強くて、全く太刀打ち出来ない状況になってしまったようで…(^^); 地下鉄内に毒物を撒いて無差別テロだなんて誰も考えつかないし、フィクションとして書いたとしてもあまりに荒唐無稽で受け入れられなかったでしょう。
2011/02/05
nami-e
貫井徳郎の『慟哭』と、宮部みゆきの『火車』を思い出した。そしてやっぱりオウムのことを思い出さずにはいられない。この作品の連載を始める直前にオウムの事件が起きて、内容を変更せざるをえなくなったらしい。自分自身は宗教は嫌いだけど、信じることで救われる人だって世の中には沢山いることもわかってる。そういう人を弱いとも思わない。分量とともに内容にも厚みがある作品だった。何よりも驚いたのが、あるキーパーソンが『らせん』にも出ていた人物だったこと。
2007/06/20
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