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生、死、神秘体験 (講談社文庫 た 7-13)

生、死、神秘体験 (講談社文庫 た 7-13)

生、死、神秘体験 (講談社文庫 た 7-13)

作家
立花隆
出版社
講談社
発売日
2007-05-15
ISBN
9784062757386
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生、死、神秘体験 (講談社文庫 た 7-13) / 感想・レビュー

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たかぴ

スピリチュアル系ではない本。宇宙飛行士が体験したことと臨死体験をした人の内容が一緒であること。肉体を死なせない技術が発達したために起こっている様々な問題が実はあることがわかりました。脳死の判断自体が色々問題がある。必ず訪れる死をもっと突き詰めたい。少なくとも意識不明の人の前でその人の悪口は聞かれていると。現代社会は地球のサイクルに反しているだけなので真の意味で死んだら肉体も地球のサイクルに戻っていきたい。ありがとうございました。

2021/01/04

🐾ドライ🐾

「死」の恐怖が、大人になるにつれ人間の存在、生命、宇宙への探求心に向かったと著者は言う。その道の一家言ある人との対談・鼎談。脳死による臓器移植について、遠藤周作は明確な答えを持ち合わせていない(良く言えばフレキシブル)ように読めた。その場しのぎの日本人的な考え方が意外だった。 水槽を眺めて「この中が宇宙なら、その外側はどうなってるんだろう?」「どうやって水槽ができたんだろう?」子供の頃の疑問をいまでも持ち続けているが、誰も解明できないだろうなぁ。諦めじゃなく、限界。遠い将来、スーパーコンピューターなら…

2020/05/20

okanotomokazu

人は一瞬で死ぬわけではない。死ぬにもプロセスがある。ではどこまでが生で、どこからが死なのか、その見極めが必要だ。それは、臓器移植に伴う脳死の問題だ。 しかし、生と死の境界線を引くのは難しい。生と死をとらえるというのは、生命をとらえることであり、生命観の問題だからだ。 20世紀、人類は宇宙へ行くテクノロジーを手に入れた。その一方で、テクノロジーに振り回され、押しつぶされつつある。21世紀は、小宇宙である生命を探求しなければならない。

2012/01/28

すうさん

大好きなジャーナリスト、立花隆さんの古本を見つけた。10年前に出版されている対談集だが、その対談相手が素晴らしい。山折哲雄、荒俣宏、河合雅雄、養老孟司、遠藤周作、カール・ベッカー。どの人も僕の大好きな研究者や作家であり、これが本当に興味深い内容になっている。全体を見ると、どうも立花隆さんの世界観で対談が進み、みんなを圧倒している感じだった。各テーマに関しては、立花隆の本を直接読んだほうがわかりやすいと思うし、知識も深まるが、この本は当代きっての専門家との「知の交歓」であるので、それを楽しめばいいと思う。

2015/07/24

kskkz

生命・臨死体験・ヒトとサル・脳死・臓器移植。これらのテーマを基に編まれた10人との対話集。そんななか荒俣宏氏との対話は他の対話より専門性は薄いが両者大局的な視点から語っていて面白く読んだ。宇宙史で見れば今の地球は小春日和、人間生息最適環境期であってこれが長続きするはずがない。人類の滅亡はいずれ訪れるというあっけらかんとした両者の認識にひとつ大きな視点を与えられた気がする。あとユーモアのある河合隼雄氏とのモーツァルトを媒介にした天才を巡る談義も大変読み応えがあった。一体ヒトとは何なのか?生命とは?死とは?

2011/02/25

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