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毒身 (講談社文庫)

毒身 (講談社文庫)

毒身 (講談社文庫)

作家
星野智幸
出版社
講談社
発売日
2007-07-14
ISBN
9784062757935
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毒身 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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YO)))

「毒身温泉」…一個の成熟した大人(=独身=毒身)として,結婚や家の枠組みを超えて,大切な人とどう相対していけばいいのか,またそのための共同体とは? タフなテーマを模索しつつも,時にはハンモックに揺られたりマンゴーに蕩けたり,揺らぎがあって良い. 「ブラジルの毒身」…ブラジルで日系移民をトラックに乗せて「日輪の翼ごっこ」をしながらアマゾンへと向かう.借りもののマジックリアリズムを日系人(の中の日本)を通して一回転させ無理矢理定着させたような不思議な味わいで,悪くない.

2015/06/28

yozora

題名に「毒」がある通り、キャラクターたちの「毒」が確かに描かれてはいる。だが、読むのが嫌になることなく、ページをめくっていられる。誘われるように物語のなかに没入できる。それは構成の妙と、キャラクターの見せ方にかかわっている。物語のなかで、5人のキャラクターはそれぞれの一人称でそれぞれの狭い世界を語るのだが、どのキャラも億劫そうに、モタモタとしている。愛らしさすらある。現実に疲れ、過ぎていく時間に焦れ、理想には届かない絶望感を抱えている。そんなときのためにハンモックはかかっている。マンゴーの木のすぐそばで。

2021/06/01

ハチアカデミー

毒了。B+ 結婚は文化によって刷り込まれた疑似本能である。という正論を、実践したときなにが起こるかを描いた作品。孤独の、性の、共同体の問題を、理論としてではなく現実の生活として物語る所が他の作家にはない魅力。阿部和重にならぶ現代作家の旗手!

2011/10/13

はると

読んでるうちに何だか現実と非現実の境界が分からなくなるような、不思議な小説。今の自分では読力が足りなくて分からない部分も多いけど、それでも何か伝わってくるものはある。普段自分が感じてるもどかしさのようなものを代弁してくれている気がする。この作家の世界観が好きなのだと思います

2011/04/03

キジネコ

「無知の空白には観念の毒が入り込んでいる。」(本文中)うーん・・・分からん、遠くで共鳴する何か?その正体も不明。静かに同化できた小説世界。不思議な感じはある。だけどこういうテーマが小説になるとは思わなかった。何か?つらい経験をしたのかな?部分的に良いなあと思えるところもあるんだけどねえ、全体に雑な印象。歪んでる・・・ごめん

2012/07/27

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