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江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

作家
本谷有希子
出版社
講談社
発売日
2007-08-11
ISBN
9784062758260
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江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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なゆ

久しぶりの本谷さん。おーデビュー作かーと大喜びで手にしたのはいいが…そうだった、前の作品ほど過激というか狂気があふれてるんだった(^_^;)でも「江利子と絶対」は好きだな。引きこもりの江利子と、拾われてきた犬の“絶対”。変わろうと必死な江利子が痛々しくて。いろいろ間違ってはいるけどね。「生垣の女」と「暗狩」は残念ながら苦手。最近、子どもとか小動物が痛めつけられるのに免疫がなくなってきて。ああもうこれ以上読むのはツライ…と思いながら読み続けたので、最後のほうはよく覚えていない。本谷さんは大好きなんだけど。

2018/09/09

hit4papa

デビュー作を含む短編3作品です。引きこもり女子と捨て犬(名前が絶対って!)の底辺感漂うタイトル作「江利子と絶対」。さらに陰々滅々感がエスカレートしてこれはホラーだわとしか言いようのない「生垣の女」、閉鎖空間で殺人鬼に狩り立てられる子供たち「暗狩」は真っ当なサスペンスホラー。著者のお得意(?)のダメダメ状態が顕著なタイトル作がお気に入りでございます。3作品ともに登場人物がまっとうではないんですが(一般的にアブナイ奴)、それを表現する語り口が輪をかけて毒々しいですね。口が悪いわぁ...それが良いんですけど。

2019/05/30

路地

なかなか表に出せない弱さや狡さ、悪意を代弁してくれる作品たち。特に『生垣の女』の多田のストーカー女アキ子へのやけっぱちの様なフォーリンラブと直後の別れによる孤独感は、つい近視眼的に依存してしまう自分を見透かされているようで身につまされる。

2023/05/06

dr2006

ホラーが闇の淵から噴きこぼれている。書きたい毒を決して緩めず、たとえば、「絶対」という名前を犬につける素直さ。薄め液が欲しいくらい(笑) あぁ、これがデビュー作にして新鮮な本谷有希子なのだなと認識した。乱暴と待機に勝るとも劣らない「イヤ・エンタ」だと思う。

2016/03/18

PEN-F

“生垣の女”は衝撃的すぎて惚れてまう💕

2021/05/09

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