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螢坂 (講談社文庫)

螢坂 (講談社文庫)

螢坂 (講談社文庫)

作家
北森鴻
出版社
講談社
発売日
2007-09-14
ISBN
9784062758314
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螢坂 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

ビールを飲みながら読みました。ほんとうは美味しい料理を供するビアバーで読みたかったのだが、現実はなかなかそうはならない。《香菜里屋》のようなビアバーは日本全国津々浦々を探し回ったところでまずあるまい。しかしこのシリーズにはまった読者はそのようなバーの存在を幻想と承知しながらも夢見ずにはいられないだろう。仕方がないので家で好みの料理を作ってビールを飲む、飲みながら本を読むということになる。それはそれで幸せなひとときだ。もちろん《香菜里屋》のマスターが作るような完成度の高い料理ではないけれど・・・

2015/04/19

射手座の天使あきちゃん

香菜里屋シリーズ第3弾 この本読むと暫くは近所の居酒屋に行く気がしなくなりますよぉ、無いですよねぇ こんな素敵なお店!?(笑) 今回はストーリーに趣向盛り沢山、「相貌」作中作 なかなか斬新、騙されました (^_^)v  「猫に恩返し」うふふ いいですねぇ、オヤジ達の悪知恵! 今回もマスターの推理冴えわたりぃ!! (^_^)/

2012/06/28

ちょろこ

季節を楽しむ読書、の一冊。バー香菜里屋シリーズ三作目。人生の一ページ、そこに心残りや謎を絡ませていく五つの物語。うん、雨の夜はこんな静かなバーとちょっとした謎解きが実に心地良い。じっとマスターの語りに耳を傾けたくなる。あくまでもマスターの想像に過ぎない、それでも誰もが耳を傾け心が解放される、そして読み手までもがゆっくり心をほぐされる、この時間が好きだ。表題作はもちろん、最後の「孤拳」は言葉にできないぐらい好き。心に宿る想い、蛍のようにぼんやり淡く光る想いがせつなさと共に心に残る。

2019/06/15

文庫フリーク@灯れ松明の火

香菜里屋シリーズ3作目。つくづくタイトルのセンスが良いなぁ。西行法師浮かぶ『花の下にて春死なむ』『桜宵』に続いて『蛍坂』標題作の、哀しい切なさも陰謀でしょうか?工藤マスター。「雪待人」「狐拳」も切ない酸味が効いて。香菜里屋の由来気になります工藤と香月の関係も。酸味と控えめな甘味、しかもビターで、複雑な大人の風味感じます。個人的には凄く好み。今のところ最大の謎はマスター工藤。続巻入手してから読めば良かった(泣)

2011/05/19

ままこ

シリーズ3作目。読んでると自分も香菜里屋の常連客となった気分になり一緒にマスターの工藤の推理と料理を楽しんでいる。相変わらず鋭いな。『双眸』は途中で頭がこんがらがったけどホッとする粋な結末で良かった。『孤拳』明かされた謎に込められた願いは美しく切ない。解説で知ったが那智先生もこの店に来たことあるんだ!どういう絡みをしたのか気になる。那智先生のシリーズも読むの再開しなきゃ。

2019/06/13

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