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エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)

エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)

エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)

作家
佐藤友哉
出版社
講談社
発売日
2007-09-14
ISBN
9784062758321
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エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫) / 感想・レビュー

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カナン

この本の中に正気である人物は存在しない。最初から気が触れてる者だけを集め、閉じ込めている誰かだけが静かに笑みを浮かべている。家畜のような価値しかない子供らを、管理し尽くされた生簀で泳がせてみたらどうなるだろう? 残虐な虐めと執拗な暴力。コスプレで己を誤魔化している地味なエキストラ。密室の中で死んだクラスメイト。美しさは力となり、不細工はその前に跪く以外に生き残る術はない。捌きたての死体から心臓を取り出し、焼いて皿に乗せれば熱々のステーキの出来上がり。健康的で若い少年の鮮度抜群の肉よ、あなたも一口いかが。

2016/11/23

チアモン

うわっ。今回もかなりぶっ飛んでいる内容。人の肉しか食べられない少女。この破天荒さは佐藤氏しか書けないのでは。正気な人間はいないのか。でも、後半につれてなんとなく清々しくなっていく。不思議。おそるおそる?次の作品も読んでみよう。

2019/06/21

じゅんぢ

いじめのシーン、読んでて辛かった。コスプレや同人誌にまったく興味が無いから、その辺の話についていけなかった。

2018/07/12

東京湾

「この世には、雑草しかないの」いじめ、コスプレ、人肉食。鏡家サーガ第二作、想像の斜め上を行く破天荒さだった。人物設定の濃さやら、多岐に渡る視点やら、このシリーズ特有のトンデモ要素やらで、物語の構成は非常に複雑なものとなっている。終盤はもうついて行くのでやっとだったが、物語に振り回されるのは慣れているのでそれも含めて面白かった。タイトルもなかなか秀逸。求める者、喰らう者、傍観する者、君臨する者。全ては異常と狂気に飲み込まれ、生き残ろうとも纏うものは虚飾。最後の一行でうまく落としたなと思う。

2018/01/25

おうつき

デビュー作のフリッカー式が受け入れられなかったので敬遠していた作家だが、何故かこれは楽しめてしまった 。あまりにも内容がぶっ飛びすぎていて、次に何が起きるのかまるで読めないのでほぼ一気読み状態で読了。ピースの歪んだパズルを無理やり額に押し込んだみたいな作品で、嫌いではなかったです。

2019/09/04

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