月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)
月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫) / 感想・レビュー
セウテス
【建築探偵桜井京介シリーズ】第8弾。蒼の物語が一段落し、本作は京介の語りで展開するなど、いよいよ京介の謎に向かうのかと感じる作品。栃木県のさる洋館で十数年前に殺人事件が起き、未だ犯人は捕まっていない。昨年邸内に居て、ただ一人助かった娘の兄が、マンションから自殺と思われる転落死をしている。そして今回邸が放火され大事は無かったのだが、見張りとして京介が雇われる。兎に角壮大な人間ドラマで、推理の方向を間違えさせる伏線がかなり多くて難しい。確実な解答が無い様に思うが、悪人の被る良き人の仮面を剥がすのは気持ちいい。
2021/02/28
coco夏ko10角
建築探偵シリーズ10冊目。蒼は東京でセンティメンタル・ブルーのあの事件のためこちらでの登場は最後だけ。今回の語り手は京介、けっこう色々と考えてる…。しかし重く暗くて、深春の到着にほっとする。目次に『暗黒星』とあったので真犯人はそれで。輪王寺綾乃さん、不思議な人だ・・・。
2017/11/19
コス
建築シリーズの分岐点となるストーリー。前の作品を読んでいないと楽しめない作品だと思いますが、このシリーズを理解する上では読まなくてはいけない作品かな、と思ってます。多重人格者や猟奇犯罪等のかなり暗い話題になっていますので、あまりのめりこんでしまう人にはお勧めできないかも・・・
2014/04/28
のほほん@灯れ松明の火
ぶ厚かった。。。けども、サクサクと読み進めることができました。 京介が自分自身と自分の周囲をもう一度 見直すことができた話だったなぁーと思います。 このシリーズ かなり思い切りよく とばして読んでしまっているので、もう一度改めて最初から読み直したいと思います。
2010/11/30
gonta19
2007/9/17 Amazonにて購入。 2012/3/28〜3/31 建築探偵シリーズ10作目、番外編の2作を除くと8作目の本書は、桜井京介の視点で書かれており、これまでのシリーズとはかなり傾向が違っている。考えてみると、このシリーズは「建築探偵 桜井京介の事件簿」なのだから今までそうでなかったのがおかしかったのか。内容もこれまでのシリーズとは違っているのだが、それよりも何よりも京介の秘密に関する思わせぶりな記述が気になって仕方ない。新書ではほぼ結末に近づいているらしいが、文庫版でゆっくり追いかけて
2012/03/31
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